2021年11月11日木曜日

ヒメシャラの種はこんなに小さい⁈

こんにちは、盆栽なんごくです。 



ヒメシャラの種を採取しました。


高山を好む落葉高木ですが、採取地は庭です。



これは種を包む実。
けっこう固いですが、これを開けると種が出てきます。




黒松やモミジの種は見慣れていますが、ヒメシャラはかなり小さいようです。




工具を置くとこんなに小さい…。
これが高木になるのですから驚きですね。
数ミリの種が10mを超える樹木になるのが不思議です。

万物流転の世で巧みに進化してきたのでしょう。


そんな大木を夢見て取り播きしておきました。

そうです、実生は夢を見るためにやるのです。



 では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年11月3日水曜日

今年の挿し木たちはどうなった⁈ (出猩々、野梅)

こんにちは、盆栽なんごくです。 



2021年春に挿し木したものを見てみましょう。



雑草まみれなので掃除してみると…

左側にかろうじて生きているのが1本。
10本挿して成功が1本…。毎年成績が悪くなっています。
最初に挿し木した時はベランダに直置きしており、床から熱か伝わり鉢内の温度が上がってたかもしれません。

しかし、1本とは…。
これもまだ葉が付いているので生きています。ただ、根が出ていませんので、ルートン塗ってまた挿しておきました。








さて、次は野梅です。
「野梅」として売られていたものが、本当に野梅かどうかを確かめるための挿し木です。


どうやら、枝は緑色のまま保っているものが複数あるようです。


その中の1本を取ってみると見事な発根。ちゃんとした「野梅」でした。

挿し木で増やして接ぎ木用の台木にしてみます。



ちなにみ瑞祥や杜松も挿し木しましたが、夏を迎えるころに全滅してしまいました。



今年の挿し木たち…。
結果はイマイチでした。
 

自分で繁殖して増やせるのも園芸の楽しみです。

盆栽は買うだけではなく、こうして作ることもできるということをお伝えしておきますね。

自ら挿し木して作る樹々は愛着が湧きますよ。

では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年10月31日日曜日

五葉松いろいろ

こんにちは、盆栽なんごくです。 


今回は五葉松の種類を
いくつか見てみましょう。


昭和30年から40年ごろに
八房ブームがあり、その頃に
八房五葉松が流行ったそうです。


人気の品種は苗一本が
万単位で取引されたとか…。



最近では雑誌で特集されることもあり、
また人気が出ているみたいですね。



瑞祥。
那須系の八房と言われています。
成長が早いため、一代で出来上がる
樹種として有名。


ただ、一番長生きしたしたものでも
80年くらいなので、寿命がどこまで
伸びてくれるかは未知数です。


取り木、接ぎ木、挿し木が出来ます。



九重。
瑞祥と共に八房ブームを生き残った品種です。

芽吹きが良いのが特徴ですが、
良すぎるのが難点ともいわれます。

芽が多くゴツゴツとした枝に
なりやすく、銘品が少ない品種。


取り木は時間が掛かるため、
多くは接ぎ木で作られています。




華厳。
那須系の五葉松から選抜された品種です。

葉が短くツンと立っているのが特徴。
接ぎ木したものが多く出回っています。



宮島五葉松。
かなり古くから生産されている品種。

葉の裏側の気孔が銀色に見えるため
銀八(銀性八房)と呼ばれます。

一度整枝すると型崩れせず、
管理がしやすい品種です。


挿し木、取り木が出来ないため、全て接ぎ木での生産です。


個人的には銀八が一押しです!
だた私の好みというだけですよ。



このほか、赤石五葉や石鎚五葉など
四国産のものや那須系、吾妻系の
品種も多くあります。




こうした「品種モノ」は
コレクター心をくすぐりますね。


品種を色々と集めてみたり、
違いを記録してみたり、
様々な楽しみ方があります。




接ぎ木は敬遠される傾向にある
ようですが、品種を残すためには
必要な繁殖方法です。



接ぎ木であろうと、良いものは良い。



自信を持って集めてみましょう!





では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年10月10日日曜日

五葉松 実生4年目

こんにちは、盆栽なんごくです。 



実生の五葉松です。



2020年。



あれから1年経ち、どれくらい成長したかというと…。



2021年。
なかなかいい具合に変わってません。
もはや棚の隅に埋もれてしまい、観察することもほとんどなかったですね。

なにしろ変わらないですから。


種を播いて4年たってようやくこれくらいです。
「5年目以降は成長著しい」と聞きます。来年5年目を迎えるのでまだ待つことにしましょう。

ところで、我が家では五葉松の成績が良くありません。かなり枯らしています。実生で4年も頑張っているのが不思議なくらいです。

西日本では実生の那須五葉や吾妻五葉は難しいと聞いたことがあります。夏場に夜の気温が下がらないことが原因ではないかと言われているようです。

五葉松は高山植物ですから地温が上がり過ぎると具合がよろしくないのでしょう。

さあ、来年は5年目です。


松柏類と付き合っていくには気長に待つ姿勢も求められます。

花を植えてすぐに楽しめるガーデニングとは桁が違いますね。

すぐに答えを求めるこの時代にちょうどいいかもしれません。

自制心を育むにはうってつけの趣味です。




また一年後に登場していただきましょう。



では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年9月23日木曜日

根上がり黒松の作り方

こんにちは、盆栽なんごくです。 



根上がりの黒松を作っていますが、
現在の状態を見てみましょう。





40cmくらいの筒です。
赤玉とボラ土、山砂のミックス。






そこに実生苗を投入。
この筒には山砂が多めに入ってますね。
3月に入れて夏には根が底まで伸びます。


上部のビニルを少しずつ切って
根を露出させて、翌年にはポットに
鉢上げしました。


まだ根が固まっていないので
針金がないと自立できません。


細い根はほとんど枯れていて、
手で触ればボロボロを落ちていきます。

生き残った根が太れば自立できるでしょう。








こちらの樹も細い根がたくさん見えます。

根芸がしっかり見えるまでもう
少し時間が掛かるようです。


ヒョロッと伸びた姿でなく、小さく
コンパクトにするには幹を畳み込むか、
根のすぐ上に芽接ぎするしかありません。





どのくらいの樹高で作りたいかによって
作り方も変わってくるので、まず作りたい
大きさを決めておくと良いでしょう。



さて、どんな樹になってくれるでしょうか。

根芸が固まるまでにもう少し時間が必要です。



盆栽園や園芸店に並ぶ樹々も幾ばくか
時間が掛かっています。




自分で作ってみるとプチ生産者の
気分が味わえますよ^^



一鉢ずつ大切に作りましょう。




では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年9月20日月曜日

芽接ぎした黒松 その3

こんにちは、盆栽なんごくです。 



足元に小さな芽を接いだ黒松。

腰の低い樹を作ろうという魂胆です。

本来ならもっと低い位置に葉があったのでそこから芽吹く予定でした。
が、芽吹かず…。
接いだ当年に伸びた部分に芽当たりがあるのでそこで作ることにします。



接ぎ口はもう少し時間が経てば肉巻きしてくるでしょう。
台木の残りは枯れた部分が多いので緑色の層が見えるまで削って表面を保護しておいた方が良さそうです。

今年は芽切りもせずにそのままの状態。太りを得たいので来年も伸ばす予定。
伸ばすのはいいのですが、冬の間に徒長枝の葉を落とした方が良いでしょう。上部の葉の量が減れば低い部分の枝に力が回ります。

小さな枝を大事にしながら、上に伸ばして太らせるということですね。



今更ながら…、もう少しひねった鋭い曲を付けておけば良かったと思いますが、どうなるでしょうか。太ってくれば大きな曲も緩めに見えてきます。樹に教えてもらいましょう。

このあと肥料を乗せておきました。東商の「超発酵おまかせ」です。

別に東商の回し者ではないですが、ニオイが無いのでよく使います。

以前、普通の玉肥(油粕)を大量に使ったところ、住宅街で肥料の臭いがプンプンという事態になってしまいまして…。

住宅地では気を付けるようにしましょう。




では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年9月12日日曜日

黒松~芽切り後の葉透かし

こんにちは、盆栽なんごくです。 



黒松です。


6月から7月にかけて芽切りを行うのは定番の作業ですが、その後の作業を見てみましょう。

葉透かし(古葉取り)です。葉すぐり、葉抜きとも言います。

この記事は9月ですが、本来は樹の成長が止まる11月以降に行います。

夏に芽切りを施した黒松。各枝に2番芽が吹いています。
新たに吹いてきた芽と去年の葉が入り混じっている状態です。



短く上に伸びているのが2番芽、それ以外の長い葉が去年の葉です。下方向にも伸びているのでボサボサに見えてしまいますね。
これらの長い葉(去年葉)を一つずつ取っていく作業が葉透かし(古葉取り)です。

方法は二通り。

ピンセットで一本ずつ抜いていく方法と、ハサミで葉の根元を切る方法。


ピンセットで抜く方法は小さい芽も一緒に取れてしまうこともあるので注意しましょう。


今回はハサミで葉の根元を切る方法で行いました。
古葉取りを行う前に芽掻き作業をやっておくのが理想ですが、今回は古葉を取った後に枝先を二又に揃えています。2番目は3つも4つも吹いてくるので葉の長さの揃った2芽を残すようにしましょう。




葉透かしは枝が多くなるほど時間が掛かり根気のいる作業です。しかし、作業後のスッキリ感は抜群!

古葉を取って芽先を二又に揃えると見た目もかなり違ってきます。




作業前と作業後を見てみましょう。ボサボサな感じがスッキリして締まった黒松の姿が見えてきました。


冬には針金掛けを行います。この時に二又に分けていないと針金掛けが大変です。枝先を二又にしておくのは針金を掛けやすくするためでもあります。


こういった作業は自分でやるからこそ、樹に対する愛着も湧いてきます。
一年の結果を見る楽しみ、そして来年の姿を想像する。

今の満足、さらに将来の大きな満足を夢見てわくわく…。

こんな趣味は盆栽しかありません!




次回は針金をかけてみましょう。


では、また。



にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年9月11日土曜日

葉性は持って生まれたもの

こんにちは、盆栽なんごくです。 



いきなりですが、「葉性」とは…。

葉の性質ですね。


盆栽では葉の小さいものが用いられます。葉が大きいと縮図である盆栽には向かないということで敬遠されがちです。

また、葉の大きなものは節間も伸びる傾向にあるため樹作りの妨げになることもあります。



モミジでも様々な種類があり、それぞれ葉性が違います。同じヤマモミジであっても派の大きさが違ったり芽の詰まり方が違ったりします。

葉が小さく、節の詰まったものを選ぶと良いでしょう。




選ぶときになぜ重要かというと、「葉性は変えられないから」です。どんなに長年育てても葉性の悪いものが良いモノに変わることはありません。せっかく長年作っても大きく野暮な葉が出てしまうと時間も無駄になってしまいます。

モミジの例でいくと、小さい物は舞姫や織姫などの品種があり、さらに小さい琴姫という品種もあります。琴姫は八房性でかなり小さいのですが、作りづらいのが難点かもしれません。

あまりにも小さい物は扱いづらくなる場合もあります。




前出の2本はヤマモミジ、こちらは舞姫モミジです。
この樹は10cmもないくらいの大きさですが葉が小さためバランスが取れていますね。






こちらは変わって出猩々モミジ。
舞姫などとは違って葉が小さいとは言えません。葉の大きさは普通のヤマモミジと同じくらいです。
出猩々の場合は接ぎ木や挿し木がメインなので、小葉性のものは簡単には出てこないでしょう。接ぎ木や挿し木はクローンになりますから性質は「全て同じ」ということになります。

ごくまれに突然変異で枝先だけが変わるものがあり、枝変わりと呼ばれ、細葉性の「京の糸」はそれにあたります。


盆栽園や園芸店に行って見る機会があれば、じっくり観察してみて下さい。

今回はモミジを例に出しましたが、葉性は他の樹種でも重要になります。黒松や五葉松、真柏などにも葉性の良し悪しが見られます。




葉性は樹が持って生まれた性質ですから、良いモノを選んでいきたいですね。また、挿し木で繁殖する時も葉性の良いものを選んで後世に残していきましょう!







 では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年9月1日水曜日

芽接ぎした黒松 その2

こんにちは、盆栽なんごくです。 



先日、芽接ぎした黒松を紹介しましたが、別の樹も載せておきましょう。



ボサボサの状態です。
2018年春に接いで、その年に台木を落としました。
翌年には接いだ芽が大きく成長するので夏に新梢を半分ほど切っておきます。

頂芽が抑制されて足元に残した葉元から芽が吹いてくるという仕組みです。



接ぎ口は少しずつ肉巻きしています。
雑木類に比べると傷の治りが遅いですね。気長に見守りましょう。


残した葉元から芽を吹いて、さらに小さな芽も見えます。たくさん芽吹くのは嬉しいですが、残すのはこの中で2つか3つくらいでしょう。
今年の芽切りは見送りました。頂芽を切られて、そこから吹いた芽を切ってしまうと樹勢を落としかねません…。

今年は力をつける年です。上に伸びた数本の枝は犠牲枝として来年の夏まで成長してもらいます。

これから秋の太りに期待しましょう。

来年は枝数の調整と芽切りですね。


こうした素材は生産農家では作りません。
手間がかかり過ぎますよね。大量生産して大量に売らないと採算が取れないので、手間のかかるものは避けられます。

将来性のある素材は愛好家さんたちが作ることが多いです。

値段の高い小品でも、もとは愛好家が作ったというものがあります。

みなさんもじっくり時間をかけて作ってみましょう!



 では、また。







にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村