2023年3月26日日曜日

松柏の芽動き

~日々の楽しみ、心のゆとり~ 


こんにちは、盆栽なんごくの松浦です。


いかがお過ごしでしょうか。(^▽^)/ 



九州南部はすっかり暖かくなっています。

棚場の樹々たちもどんどん伸びてますよ。




今日は松柏類の新芽をご紹介。





五葉松「瑞祥」
40年もあれば立派な盆栽が出来上がると言われて
夢の樹種ともいわれた瑞祥。

今でも小さい苗が高値で出ているようです。

ただ、最高齢でも80年くらいなのでどの程度樹齢が
伸びるかはまだ未知数とのこと。

元祖親木は残念ながら枯れてしまっています。





八房黒松「千寿丸」
至る所から芽が吹きだして八房過ぎる樹種ですね(;^_^A

ただ、小さくこんもりと出来るので人気があるようです。

挿し木や取り木ができないので繁殖は全て接ぎ木






こちらは葉に特徴のある「寸梢黒松」
接ぎ木で増やす予定ですが、作り方は分かりません…。
通常の黒松と同じように作ってみようと思います。

この樹種もお値段高いですね。






これは普通の黒松
新梢の途中に房の様なものが付いてますね。
実は「花」です。
たくさん咲く時はこんなにこんもりと咲きます。
触ると黄色い花粉がどっさりと出てきます。

ちなみにこれは雄花で、雌花は新梢の先端に付きます。
もし雌花が付けば松ぼっくりが採れるということですね。






赤松

赤松は針も繊細で小品に作ると良いですね。
芽切りした後の芽吹きも良く、作りやすいです






五葉松「九重」
瑞祥と並んで八房の代表格。

瑞祥よりも芽吹きが良いとされ、こまめな芽掻きが
必要になるようです。

たくさん生産されている割には、銘木がありません。

去年の接ぎ木もちゃんと芽吹いてきました。

これも九重です。
接ぎ木後4~5年ほど経っています。

芽吹きの良さを活かして小さく作ると
面白くなりそうです。





これは…。
2018年実生の五葉松
今年で6年目に入ります

6年ですよ…。
もう少し大きくなってくれませんかね(-_-;)




こちらは挿し木の杜松
発根するまで1年ほどかかりました。
新芽が吹いているので元気が出てきたようです。

早く作りたい場合は太い枝を挿し木することを
オススメします

細い枝は発根に時間が掛かるうえ、それからの
成長も遅くなりそうです。



最後は真柏
松ばかりでしたがようやく「柏」の登場。

真柏も杜松と同じように太い枝を挿した方が
よく発根してくれます

根の充実が早いのでその後の成長も早くなる
傾向があるようです。




さて、皆さんの棚場ではどれくらい賑やかに
なっているでしょうか?


春は始まったばかり。


これからもっと楽しくなりますよ~。






 では、また。(^^)/~~~


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2023年3月19日日曜日

モミジの新芽

~日々の楽しみ、心のゆとり~ 


こんにちは、盆栽なんごくの松浦です。


いかがお過ごしでしょうか。(^▽^)/ 


樹々がどんどん芽吹いています。

みなさんの棚場ではどうですか?



今日はモミジの様子をお届け~。





この一鉢はオンラインストアに載せているものです。
双幹樹形でなかなかイイですよ。




こちらは獅子頭モミジ
獅子頭の真新しい緑はいつ見てもキレイです。
ミニ盆栽としてなかなか出回らないのが残念

あったとしてもお値段ビックリだったりしますね…。



こちらは野村モミジ系でしょうか。
普通のヤマモミジかと思って仕入れたら
なんか変な葉が出てきましたよ。(;^_^A
寄せ植え作ろうと思っていたんですが
これでは品種も葉性もバラバラになりますね。

寄せ植えは出来れば同じ葉性のものを使いたいので
同じ親から取った挿し木を使うことが多いです




これは先日地植えした舞姫モミジ
2年くらいしたら挿し穂取りの素材になります。



こちらは出猩々
4年前に挿し木したものがあったのですが枯らしてしまい、
今はこの一本が生き残っているだけです。

やはり枯らすとショックなので大事に育てましょう… (-_-;)



これはトウカエデですね。
今年から本鉢に入れています。
出来が良ければストアに入れておきますよ。
(いつになるやら…)




こういう小さな鉢も冬を越して無事に芽吹いて
くれました。
新梢が出てくると一安心です。
トレーに砂を敷いて二重鉢で管理しています。

去年の夏も乗り切ったので今年も同じ管理方法で
いきます。

小鉢にいれると樹の古色が出てくるのが早く
なりそうです。

2年目、3年目の楽しさが待っています。






急に温度が高くなることもあります。

水切れにはご注意下さいませ




 では、また。(^^)/~~~




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2023年3月12日日曜日

賑やかな棚場

~日々の楽しみ、心のゆとり~ 


こんにちは、盆栽なんごくの松浦です。

いかがお過ごしでしょうか。(^▽^)/ 



陽気が続きます。


棚場が賑やかになってきました。


毎年オレンジの芽吹きを見せてくれる桂モミジ



カリンは既に大賑わいです。
フライング気味に2月頃から芽吹き始めてます。

カリンは早いですね。

白花長寿梅も咲いてます。
まだ蕾があるのでたくさん咲きそうです。



冬の間に蓄えたエネルギーを使って新芽を
伸ばす時期。

植物たちも待っていましたとばかりに
動き始めています。



この季節は楽しいですね^^




では、また。(^^)/~~~



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2023年3月3日金曜日

楽しい接ぎ木

こんにちは、盆栽なんごくの松浦です。


いかがお過ごしでしょうか。 (^▽^)/



今日は少し冷えましたが、寒さもそろそろ
終わりに近づいています。
(九州南部の話です)


そしてこの時期は接ぎ木の季節。


盆栽や植木に興味が無ければ自分でやってみよう
などとは決して思うことのない接ぎ木です。


しかし、考えてみればどんなところにも枝を
作れるわけですからスゴイ技術でもあります。


紅梅と白梅を一緒に咲かせることもできる夢の技術。



そんな夢を見て、じっとしていられないのが盆栽人。

実生黒松2年生に瑞宝を接ぎます。

瑞宝は肌荒れもよく、太りも早いという優れもの。
それを一から自分で作ろうという夢の始まり、始まり…。


それにしても枝を切って接ぐなどという
発想はどこから来たのでしょうか。
先人たちは色んな夢を見ていたことでしょう。

きっと寄せ植えのような状態の樹が何年か経って
癒着して一本の樹になったのを発見したのではないかと
思います。
(完全なる推測です…笑)


これとあれを縛ってくっつけておいたら
イケるのではないかという始まりでは
なかったかと。


江戸の頃には染井の職人が吉野桜を接いでいた
わけですから、接ぎ木の歴史は相当古いです。


近年ではアップルやペン、そしてパイナップルを
繋げる人も出現しています。




その夢を受け継いで私もさせていただきます。
接ぎ木は3月~4月ごろが適期


お手元の素材でお試しあれ。


いつの日か大木になることを夢見て、
今年も接ぐのであります。




ーー後日追記ーー

せっかくなので接ぎ木したものは
どうなっていくのか記載しておきます。

これは2年前に接いだ瑞宝。


接ぎ口も分からないくらいになっています。
我ながら良い出来です^^






こちらも瑞宝。
去年まで全然芽が伸びていなかったのですが
今年は新芽が大きく出ているので期待できそうです。
残った黒松の台木はギリギリの部分で切っても
良いですし、このまま残してジンにしても良し。


これは九重だったか瑞祥だったか…。
もはやラベルが無くなると分かりません。
もう少し成長して芽がたくさん出てくると
判別できるかもしれません。


この樹は天接ぎしてあります。


もっときれいに接がないとコブ状になっていますね。
こうなるとコブのまま成長していきます。
そもそもの台木が細すぎたようです。
もっと太い台木に接いだ方が良かったですね。


太くなったら接ぎ口の部分で取り木してみましょう。
(あと5年後くらいになりそう…)



こちらは懲りもせずまた梅を接ぎました。
実生の苗に「米良」を接いでます。
昨年一本成功しているので二匹目のドジョウを
頂こうかと…(* ̄▽ ̄)フフフッ♪




やめられない、止まらない、楽しい接ぎ木です。



では、また。(^^)/~~~



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