2021年2月21日日曜日

根上がり黒松の植え替え

こんにちは、盆栽なんごくです。 



今日は根上がり黒松の植え替えです。


細長いビニル袋に入っていた黒松をポットに入れました。
すでに根が動き始めていましたね。

この黒松は昨年に根上がり仕立てにしようと創作したものです。




こんな黒松の実生苗から始まります(2020年3月)。



どこぞの生産者で作られたものでしょう。
こういう黒松は八方根張りを作るための軸切り挿し芽などはしていませんね。

畑の土に植えられておりヒョロッとした直根が伸びています。ここから根張りの良い小品を作るのはなかなか難しいかと。

ただ、この直根を活かして根上がり仕立てなら持ってこいの素材です。


生産者も毎年何百何千粒という種を播くのですから軸切りという作業は酷な話です(笑)。

以前、関西の生産者を訪れたときは、「軸切りなんぞやってられん…」とおっしゃっておられました。


実生からじっくり作るのは愛好家ならではの仕事でもあります。






というわけでこんな袋を用意。
ネギなどを出荷する時に使うビニル袋です。
劣化が心配でしたが、日光に当てても水やりしても一年くらいはもちます。


その中に黒松を投入して準備完了です。
長さは40cm弱。
果たして根がどれほど伸びるだろうかと心配していましたが、春には白い根が走り、夏までには底に到達していました。黒松は深根性なので根が良く伸びますね。

できれば袋は光を通さないものが良いでしょう。この状態だと光が入るため内側に苔が生ええきます。


根は一気に全部出さずに徐々に露出していくようにしましょう。
夏に袋を10cmくらい切って、秋から冬にまた10cmくらい切るという感じです。

用土を失った所のチリ根は次第に枯れて用土につながっている根だけが太ってきます。

今後の成長が楽しみですね。




では、また。





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