2021年8月26日木曜日

ピラカンサの取り木外し

こんにちは、盆栽なんごくです。 





いわゆる鉢物の樹です。
プラ鉢に入って、樹高は40cmほど。

上部3か所に取り木をかけています。
今のところ発根は一つだけです。一か所は枯れてしまった模様…。環状剝皮の時に水の道も削ってしまったのかもしれません。もう一か所はまだ青い葉が見えるので大丈夫でしょう。



小さいながらも根が出てくれたようです。
ピラカンサはすぐに太る樹ではないので、こうした取り木素材が出来ると嬉しいものです。
挿し木でも繁殖出来ますが、大きく太くしようとすると時間が掛かります。

幹太のピラカンサは生産者の畑で太らせたものがほとんどでしょう。



小さなポットに投入。ミズゴケは付けたままです。

来年の春に根っこの様子を見て植え替えてみましょう。




では、また。







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2021年8月22日日曜日

黒松の取り木を外す

こんにちは、盆栽なんごくです。 


梅雨頃に取り木を掛けた黒松。


すでに外した後です。


今年は10本ほど取り木をしてますが、徒長枝の伸びた個体の方が早く発根しますね。
枝葉の多いので養分の流れが多いのでしょう。



白い根の先端が見えます。


ミズゴケを付けたままポットに投入。
根がしっかりと成長してから来春の植え替えの時にミズゴケを取ってみましょう



それにしても、取り木をすることが楽しくて樹形などはあまり考えていなかったのでしょうか…。棒状の立ち上がりが見えます。
ここから少しずつ姿が見えてくるといいのですが。



こんな素材からなんとか将来を見たいと願うのです。

趣味なのに頭をフル回転させて想像力を活用する

それが良いんです。







では、また。



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2021年8月19日木曜日

五葉松「華厳」古葉取りと整枝

こんにちは、盆栽なんごくです。 



我が家では成績の悪い五葉松。

枯らした数は相当数あります…。

そんな中生き残っている「華厳」という品種です。
黒松の台木に接ぎ木されています

例の某オークションで手に入れたものです。

2018年の姿はこんな感じでした。
買った翌年の芽出しの頃ですね。砂植えでしたが赤玉のみに植え替えて現在までそのままです。接いで3年くらいでしょうか。




この時期は五葉松の古葉が茶色くなる時期です。今年出た新葉が変色するのは問題ですが、その奥にある葉が茶色くなるのは問題ではありませんのでご心配なく。
前年葉、もしくは前々年の葉が用済みとなり茶色く変色します



そのままにしておくと見た目も悪いうえに枝元が蒸れてしまうため、取っておきましょう。
指で触ってパラパラと落ちるようであれば落としておきます。



とりあえずスッキリしましたが、冬にかけてまた茶色く変色してくる葉もありますからその都度落としておきましょう。



さらに針金で整枝したら、ちょっと盆栽らしくなってきました。
ご覧の通り枝を数本抜いてます。枝抜きはもったいないと思いますよね…。
しかし、剪定をしないと良くならないのが盆栽です
たくさん枝葉が茂っている方が良さそうですが、盆栽の場合は必要な枝だけを残します。省いていくほど姿が見えてきます。

幹は2.5mmのアルミ線で大まかに曲を付けて、枝は1mmのアルミ線を使っています。

この状態で来年まで過ごしましょう。その頃には針金も「効いて」いるはずです。


針金掛けに慣れるのは数をこなすのが一番の近道です。

わたしの最初の頃はひどいものでした。笑 (今でも改善点はたくさんありますが)

はじめから完璧には出来ません。ゆっくり、コツコツと。

わたしも練習しておきます。





という訳で五葉松の古葉取りと整枝でした。


では、また。





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2021年8月16日月曜日

サツキの挿し木苗

こんにちは、盆栽なんごくです。 



2019年の挿し木。

2年前ですね。

花後に新梢を使って鹿沼土に挿してます


同年秋ごろには根も出ているのでこんな状態。
翌年まで待っても良いのですが、互いの根が絡んで一本立ちさせるのが大変になります。


というわけで鉢上げしたものです。
挿したのは大盃と鶴翁。

鶴翁は新梢と古枝を使ってます。



あれから時が過ぎてどうなっているでしょうか。
こちらは両方とも鶴翁。ミヤマ系の品種ですね。

新梢を使ったものはこんな具合です。ミヤマ系ですから大盃などと比べると少し成長が遅いようです。









こちらは古枝を挿したもの。
去年一年間、花壇に植えてありました。地に下ろすと根が自由に伸びるので成長は早くなります。新梢挿しに比べると足元や枝が太っているようです。



花芽形成が始まっているので、蕾らしき小さなかたまりが先端にたくさんついてます。
樹作りを考えると咲かせるかどうかで悩むところ…。
枝づくりや幹の太りを考えると蕾は全て取って、2月頃に剪定する方法があります。蕾を取るわけですから花は咲きません。


咲かせる花を全部取っておけば、その分のエネルギーを幹の肥大や各枝の成長に回せるわけですね


盆栽にも目標とそれに近づくための戦略が必要です。優先順位を考えてから作っていくようにしましょう。


サツキは咲かせてなんぼですから花は見たいものですが、盆栽の骨格を作ってからでも花は見られます。



それまで我慢できるかなぁ…


では、また。



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2021年8月15日日曜日

出猩々モミジの挿し木はどうなった...

こんにちは、盆栽なんごくです。 




出猩々モミジの挿し床を見てみましょう。

ヤマモミジのように簡単に付いてくれると楽なんですが、出猩々は手ごわいです。

5月初め頃に挿したものです

少しだけ日の当たる場所に置いて3か月ほど経ちました。

残念ながら良い結果とは言えないような様相です。



Google先生で「出猩々、挿し木」と検索すると盆栽なんごくのブログが上位に挙がってきます。検索回数も多いワードです。

みなさんも出猩々の挿し木に苦戦しているのでしょうか?






さて、本題の挿し木たちを見てみます。


この辺は既に手遅れかと…。
梅雨頃までは緑の葉が付いていたのですが、7月に入って一気に枯れ始めました。
暑くなる前に日陰に移動させておいた方が良かったかもしれません。



と思いきや、新しい葉の展葉が見えます。これは実に嬉しい。
挿したばかりの頃に芽が動くことはありますが、この時期に動いているということは発根している可能性ありです。


次回は挿す前に水に浸けるやり方もやってみましょう。
メネデールやHB101の溶液に30分から1時間ほど浸けておくと挿し穂の元気が保たれるかもせれません。

当方はそんなこともせずルートンをまぶして挿しただけですから、もう少し工夫してみようかと思います。





こちらにも小さな葉が見えますね。これもひょっとすると可能性ありですね。


毎年挿していますがなかなか要領を得られず…。

確率が低いからこそやりたくなるのかもしれませんね

ちなみに数年前、桂モミジも挿し木にチャレンジしましたが、全滅でした。
何本も挿して全滅するとめげてしまします。

出猩々はたまに活着するからやりたくなるんですよね。


では、また。





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2021年8月14日土曜日

石付きカエデの観察

こんにちは、盆栽なんごくです。 



石付きのカエデを見てみましょう。


2019年春に石ころにカエデを巻き付けて作ってきたものです。
挿し木2年の苗を使ってます。



あれから3年が経ちました。
石に付けてから数年はそのまま太らせて石に噛ませるというの方法が用いられます。

小さな文人調の樹を作りたかったので枝づくりも進めていましたが、それよりも石に噛ませる方が先でしたね


今年は伸びた新梢を切らずに太らせています。
細い根だった部分が太り、石に乗っかるようになってきました。




二又の右側が去年まで枝づくりをしていた部分で、左側は今年伸びた部分。
枝はあとからいくらでも出来るのでまずは太らせることに専念した方が良いでしょう


犠牲枝はご覧通り。
エネルギーが上へ吸い取られているので下枝は芽が動きません。犠牲枝を外せば下枝は動き出すのでご心配なく。





こちらの樹も似たような作り方です。
細幹のままで単調ですが、針金で曲付けすることもできますし、犠牲枝を引っ張ってきて足元に呼び接ぎすることもできます。



細い根が見えますね。
来春の植え替えの時に根を整理して太い根だけを残すようにしてみましょう。太い根はますます太るのでさらに石に噛んでいきます。
最初の一本もそうでしたが、石は埋まっています。毎年植替えの時に根の様子を見て少しずつ根を露出させるやり方が一般的なようです。



結果を早く出そうとするとイケマセン

焦らず、じっくり、ゆっくり…。

1年ごとの結果は微々たるものですが、数年スパンで見ると大きな飛躍が見られるはずです




さて、冬までにどれくらい太ってくれるでしょうか!?(←急ぐなって 笑)


では、また。







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2021年8月13日金曜日

ミニ杜松と遊ぶ

こんにちは、盆栽なんごくです。 



杜松と遊ぶの巻。



小さな豆盆栽の杜松です。

こういう樹も本鉢に上げると粋な豆ボンになるかもしれません。
この鉢は2.5号です。

ボサボサだった枝を強剪定して短くしてあります。
幹も細いのでモコモコの頭になるより後ろが透けて見えるくらいの方が好きですね。
時間が経てば小さな芽が吹いてくるでしょう。
ちなみにこれは八房杜松です。放っておけば新梢はどんどん垂れ下がっていきます。

一番根元の枝分かれの部分まで切り詰めた状態です。



幹途中まで彫ってあったシャリの延長工事を実施。
彫っているうちは調子に乗ってどんどん進みます。


が、写真で見ると単調なシャリが前面に出てしまい味がないような…。

今後、幹が成長すれば水吸い(茶色い部分)も太ってきますから、様子を見ていきましょう。白い部分(シャリ)だけが見えるのも芸がないような気がします。
鉢を左に倒していますが、本鉢に入れるときはしっかりと角度調整をしたいですね。小鉢に入れて背の高い卓に乗せれば、崖からのぞく様な風景が出来ます。




ミニ盆栽はこういう遊びが実に楽しい!




では、また。
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2021年8月12日木曜日

真柏のシャリ彫り

こんにちは、盆栽なんごくです。 



真柏です。



数年前に枝を強剪定して挿し木したのですが、その後杉葉になってます。



春先に彫ったはずの舎利が埋まってしまってます。樹が成長している証拠です。
カルスが盛り上がっているので再度シャリ作りをしてみましょう。


カルスの部分を彫刻刀で削っておきます。
こうしてみると立ち上がりの曲や幹模様の重要性が見えてきます。単調な立ち上がりはどんなに改造しても単調のままですね。


シャリ作りは夏が良いとか冬の仕事だとか、色々と意見があるようです。
一般的には夏に行うのが主流のようです。


この樹は裏側も彫ってあります。
両側を彫ると幹が平たくなっていきます。板状のシャリを目指すには小さいうちからコツコツと作業しておくと良いかもしれませんね。

シャリは広げようと思えばいつでもできるので地道に作っていきましょう。
どういう樹形を目指すか、どの枝を使うか、これは樹と相談ですね。


たぶん自分好みの文人木になると思いますが、どうなるでしょうかね。


では、また。






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2021年8月11日水曜日

芽接ぎした黒松

こんにちは、盆栽なんごくです。 






元接ぎは根元近くに芽接ぎするやり方。


数年前に接いで何本か生き残っているうちの一つです。
根元近くから芽吹きを待っていましたが、残念ながら芽は吹いてきませんでした。


結局、ヒョロっと伸びた幹に曲を入れてミニ黒松にしています。これだったら接がなくてもよかったかもしれません…。
もう少し接ぎ口がキレイになるようにしたいですね。ナイフで大きく切り込むと接ぎ穂を片方に寄せなければいけません。そのため反対側は隙間が空いてしまいます。

今度はナイフではなく接ぎ穂と同じくらいの太さのノミを使ってやってみましょう。


ともあれ、芽切り後の芽吹きも順調ですので、このままミニ黒松に仕立てていきます。
こうしてみると左右の枝と頭が3又になっています。本来なら2又にするのが基本ですが、小さな盆栽はそう言ってられない時も出てきます。

樹形や枝ぶりは将来変えられる部分でもありますからゆっくりと作っていきましょう。



では、また。






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