2021年4月29日木曜日

モミジの生長 (針金の跡、傷の肉巻き)

こんにちは、盆栽なんごくです。 


樹々がどんどん生長していきます。



数週間前に掛けた針金が食い込んでますね。
このくらいの食い込みなら問題ありません。
逆に、これくらい食い込んだ方がしっかりと曲が付きます。



針金を外すと跡が残りますが、枝が太れば少しずつ消えていくのでご心配なく。
今の時期ですと新梢を伸ばせば1か月程度で曲が付きます。





枝を切った跡もこの時期にどんどん肉巻きが進みます。
傷の近くに枝を伸ばしておけばカルスの盛り上がりも早くなるようです。

このくらいの傷であればそのままでも大丈夫ですが、大きな枝抜き跡には癒合剤を塗っておきましょう。


もちろん樹勢が良ければ治癒も早くなります。

元気が一番です。



では、また。





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2021年4月25日日曜日

2021年黒松実生

こんにちは、盆栽なんごくです。 





黒松を種から育てます。


オリンピックイヤーの記念樹であります。



いつもの如く拾った種を播いて…。
4月初めごろにポツポツと発芽し始めてきました。



実生黒松といえば軸切り挿し芽の技法が使われます。
通常は軸が青から茶色に変化するころに短く切って用土に挿す方法です。



今年は軸切りというより「根切り」に近いやり方を試してみました。
軸を途中で切ると萎えてしまうも個体も出てくるので直根を切るだけのやり方です。
大阪池田のおっちゃんから教わりました。
「オレは面倒だからやらへんけどね・・・」との由。



この方法は軸が長く残るので挿した後の安定感がないですね…。
短く切れば葉が固定する役割をしてくれるのですが、葉までの距離が長いのでただの挿し木状態です。
ルートンは使用せず。
黒松たちの自然の力に任せるとしましょう。


どんな盆栽もここから始まります。



では、また。





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2021年4月19日月曜日

真柏と遊ぶー針金掛けとシャリ彫り

こんにちは、盆栽なんごくです。 



真柏です。

我が家ではあまり成績が良くない真柏です。

杉葉ばかり出てくる真柏です。


来歴も忘れましたが、棒立ちで何ともならない感じ…。


ちょっと右に倒して文人木にしましょう。使うのはクネクネ曲げた右の枝だけです。
残りの枝はジンにするつもり。
クネクネ部分は接ぎ木テープを巻いてます。伸びないタイプのテープなのでラフィア替わりに使うことがあります
ヒモ葉が出ているのは右の枝だけで、残りは杉葉。今回曲げたりしたらまた杉葉になるかもしれません。
紐葉は放っておけば直るので放っておきます

「紐葉の出し方」は色々あるらしいですが、放っておきます。



棒立ちの立ち上がりには斜めに走るシャリを彫っておきました。
シャリを彫る時期も人によって様々です。
真夏が良いという人もいれば、冬場にやるという人もいます。

今回は春にやりました…。

真柏の習性はいまだに掴めませんが、コツコツと気長にやっていきます。




誰でも得手不得手の樹種があります


私の場合、真柏はまだ不得手かもしれませんね。

みなさんはどうですか?



では、また。





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2021年4月14日水曜日

長寿梅の芽摘み

こんにちは、盆栽なんごくです。 



盆栽たちが芽吹いて賑やかな季節。


長寿梅もいつの間にか新梢を伸ばしています。

徒長枝は花が付きにくく、去年枝の辺りに出ている短枝に花芽は付くようです。



こうした徒長枝はこまめに摘んでおきましょう。
長寿梅は木瓜(ボケ)の仲間です。枝の新陳代謝が激しく、幹近くの古い枝は枝枯れしてしまうこともあります。


新梢を切ることでフトコロの枝にもエネルギーが回るようにしましょう。
根元に数枚の葉を残して剪定。こうした作業は生長期の間続きます。寒冷地を除けば9月末くらいまででしょうか。




全体の輪郭が崩れないように摘んでおきます。太らせたい時は、地植えして徒長枝を伸ばす方法が用いられますが、鉢に植えて観賞したい場合は、樹形を崩さないように注意しましょう。




長寿梅は盛んにヤゴ芽(ヒコバエ)を出します。根元から出てくるヒコバエは力が強いので必要のない芽は剪定しておくと良いでしょう。




では、また。






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2021年4月9日金曜日

カリン、芽摘みの効果はいかに⁈

こんにちは、盆栽なんごくです。 



カリンの芽摘み。


樹勢が強く、徒長枝が強く出やすい木です

カリンは芽動きが早いので3月頃から芽摘みを繰り返してきました。新梢が2節~3節伸びるたびに切っています


せっかく出てきた枝を切るのはもったいない気がしますが、芽摘みをしなければどこまでも伸びます。


放っておけばこのように…。
これは芽摘みせずにわざと伸ばしているところ。枝に力が付けば樹もどんどん太ります。幹の太りを得た所で切り戻して、今度は枝づくりをするわけですね。




そして芽摘みを繰り返すとどうなるか。
新芽を摘まれてエネルギーの行き所を失った樹は別の場所から芽を出そうとします

こうした芽当たりがポツポツと出てくれば新しい枝が作れますね。この小さな芽を大切にしながら枝づくりを進めていきます。
ちょっとした日々の作業の成果です。

ほったらかしでは盆栽は形が崩れてしまいます

ほんの少し手を掛けるだけで樹はちゃんと応えてくれます


私も隙間時間にチョコチョコとやっているんですよ。


気長に、コツコツと…。



では、また。



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2021年4月7日水曜日

黒松、冬の葉抜きの効果

こんにちは、盆栽なんごくです。 



「黒松は葉抜きが重要」というお話。


葉すぐりとか葉透かしとも言います。


黒松は樹勢が強いので先端にエネルギーが集中します。下枝にはおこぼれくらいしか来ないんですね。
そのエネルギーを分散させるのが葉抜きです。

本来、樹木は生きていくために一定量の葉を付けていますが、その葉が抜かれてしまうと危機を感じるわけですね。そして何をするかというと、頑張って芽を出すということです。







新芽の付け根には数枚しか残されていません。




この間延びした部分も葉があったのですが、先端部とフトコロ以外ほとんど抜かれてます。
先端の数枚は新芽を活かしておくため。


フトコロに残した葉は、「そこから芽吹いて来い!」ということです



葉を残した部分はちゃんと芽吹いてきたようですね。
長い枝は最終的に切り落とします。太らせるための犠牲枝と同じです。それからフトコロの小さな芽で作っていくという魂胆です。






一方こちらは葉抜きをしなかった黒松くん。
去年葉は全部残してあります。

葉を全部残してあるということは、この樹の立場からすると、「新芽を頑張って芽吹かせる必要はない」ということになります



よって、フトコロには新しい芽はありません…。
こうなると今ある枝だけで何とか作っていくしかないということですね。



冬の作業の成果がこうやって出てきます



すぐに答えが出ないのが盆栽ですが、、、

ゆっくりコツコツと、です。




では、また。






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2021年4月5日月曜日

ミニ黒松の植え替え

こんにちは、盆栽なんごくです。 



黒松の植え替えです。

もう少し早くするべきでしょうが、まだ時期的には間に合います。

特別植え替えるつもりはなかったのですが、本鉢に入れておくことにしました。



根は土台を崩し過ぎない程度にさばきます。
春に植え替えれば根を切ってもまた回復するので、この時に根っこを整理しておきましょう。


根が貧弱で針金で固定が難しい素材は、ヒモなどで縛っておくいいでしょう。
土台がしっかりしているものは鉢を傾けてもビクともしないくらいに固定しておきましょう。


左流れだった黒松を右に起こして植えつけ完了。土が落ち着くまではミズゴケを表面に敷いておきます。水持ちが良くなりますよ。


残りの2本も植替えです。

出来ればミドリが動く前にやりたいですね。あまり根を切り過ぎるとミドリがしょぼ~んとなってしまいます。


肥料はまだ3週間ほど先になります。
すぐにやると肥料焼けすることがあるので要注意…。



では、また。




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2021年4月4日日曜日

梅ちゃんと遊ぶ

こんにちは、盆栽なんごくです。 



梅ちゃんです。


「長谷川寒紅」という品種ですがあまり聞かないですね。
10月だったか11月だったか、まだ暖かいのに花が咲いてしまい、2月のシーズンには申し訳程度の花だけを咲かせたものです。


そんな梅ちゃんでちょっと実験。
梅は葉のある部分にしか花芽を持ちません。
葉を取ってしまうと葉芽になるそうです。


なので先端の葉を残して手前(付け根)付近の葉を取ってみました。
理論上では付け根に花は咲かず、先端に花が咲くことになります。
あくまで理屈の話ですが…。
これが出来れば花後は葉芽のある部分まで切り戻すので大幅に剪定できます。

結果が出るのは来年の春という長い実験です。







変わってこちらは「緋梅」。
今年は新梢の伸びもよく一安心。

昨年は樹勢を落として、花も例によって申し訳程度のものでした。



今年は樹勢回復に努めます。
伸びた新梢は針金で伏せておきました。
梅の場合、枝が柔らかいうちに成形しておかないと太くなったら曲がりにくくなります。それでも曲げようとすると折れるので、針金掛けは今のうちですね。



では、また。





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