2021年9月12日日曜日

黒松~芽切り後の葉透かし

こんにちは、盆栽なんごくです。 



黒松です。


6月から7月にかけて芽切りを行うのは定番の作業ですが、その後の作業を見てみましょう。

葉透かし(古葉取り)です。葉すぐり、葉抜きとも言います。

この記事は9月ですが、本来は樹の成長が止まる11月以降に行います

夏に芽切りを施した黒松。各枝に2番芽が吹いています。
新たに吹いてきた芽と去年の葉が入り混じっている状態です。



短く上に伸びているのが2番芽、それ以外の長い葉が去年の葉です。下方向にも伸びているのでボサボサに見えてしまいますね。
これらの長い葉(去年葉)を一つずつ取っていく作業が葉透かし(古葉取り)です

方法は二通り。

ピンセットで一本ずつ抜いていく方法と、ハサミで葉の根元を切る方法


ピンセットで抜く方法は小さい芽も一緒に取れてしまうこともあるので注意しましょう。


今回はハサミで葉の根元を切る方法で行いました。
古葉取りを行う前に芽掻き作業をやっておくのが理想ですが、今回は古葉を取った後に枝先を二又に揃えています。2番目は3つも4つも吹いてくるので葉の長さの揃った2芽を残すようにしましょう




葉透かしは枝が多くなるほど時間が掛かり根気のいる作業です。しかし、作業後のスッキリ感は抜群!

古葉を取って芽先を二又に揃えると見た目もかなり違ってきます。




作業前と作業後を見てみましょう。ボサボサな感じがスッキリして締まった黒松の姿が見えてきました。


冬には針金掛けを行います。この時に二又に分けていないと針金掛けが大変です。枝先を二又にしておくのは針金を掛けやすくするためでもあります


こういった作業は自分でやるからこそ、樹に対する愛着も湧いてきます
一年の結果を見る楽しみ、そして来年の姿を想像する。

今の満足、さらに将来の大きな満足を夢見てわくわく…。

こんな趣味は盆栽しかありません!




次回は針金をかけてみましょう。


では、また。



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