こんにちは、盆栽なんごくです。
今回は季節外れの接ぎ木です。
本来、松柏類の接ぎ木には春接ぎと夏接ぎがあります。
春は2月~3月、
夏は8月頃が適期。
そんな適期を外れた今の時期(6月)に接いでみましょう。
台木は黒松です。細い文人木を作る途中ですが、今回は台木になってもらいます。
瑞祥と九重を接いでみます。
実生の五葉松の苗があればそちらを使った方が良いでしょうね。
黒松に接げば生長が早くなりますが、接ぎ口がコブのように膨れてしまうことがあります。
その点、宮島五葉松は黒松と相性が良いと言われています。
酷いコブがある宮島はあまり見かけません。
また、曲付けする時に接ぎ口がボキッと折れることも少ないそうです。
宮島五葉松は比較的生産が簡単ということですね。
(個人的には宮島が大好きです)
芽接ぎ、呼び接ぎ問わず、接ぎ口のカルス結合が絶対条件です。
湿度が90%以上だとカルス形成が促進されるとのこと。
また、葉の蒸散を押さえるためにも湿度が必要なのだと思います。
しかし、湿度だけで言うと梅雨時期も湿度が高いから良いのでは?と思うのですが…。
春接ぎと夏接ぎがあるのになぜ「梅雨接ぎ」がないのでしょうか?
温度が高いと葉の蒸散も盛んになりますから、普通に考えると真夏は適期ではないはず。
そんな疑問を解明すべく今回の芽接ぎ実験と相成りました。
今は気温が高いので結果はすぐに出るような気がします。
(結果は下に掲載しております…後日追記)
えーと…、どっちがどっちだっけ…。
・・・
2024年4月追記
こちらの記事はアクセスが多いので追記しておきます。
結果として6月の接ぎ木は失敗に終わりました…( ;∀;)
やはり春先の3月くらいがベストなようです。
せっかくなので別の接ぎ木の例を掲載しておきます↓
天接ぎの九重です。
接いで3年目になります。
天接ぎは活着率が良いようですが、ご覧の通り接ぎ口が膨らんでいます。
台木の部分に曲を付けて隠すか、接ぎ口の部分で取り木することになりそうです。
こちらは
元接ぎの九重。
黒松台木の根元に接いであるのでコブの様な膨らみはあまり目立ちません。
接いでから5年~6年ほど経ってようやくこの大きさです。
先は長いですよ^^
ロマンであります(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
では、また。