2020年6月30日火曜日

モミジが食われた...


モミジの寄せ植えを作ろうかと意気込んでいた矢先…

表面の樹皮が食べられてしまいました。

モサモサと茂っている葉の中にはカミキリムシが!


高濃度スミチオンで退治しておきましたが、
やってくれたもんです。

キレイに食べてくれるなぁ、まったく…。
ここまで食害にあったのは初めてですね。

ぐるり一周食べられているところもあるので取り木の環状剝皮のようになってしまいました。
トウカエデが好物と思っていたのですがモミジも食べるんですね。



愛好家のみなさま、ご注意くださいませ…。




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2020年6月29日月曜日

実生3年目の黒松

こんにちは、盆栽なんごくです。


いかがお過ごしでしょうか。





ザル入り黒松です。
実生して3年目になります。


樹高は60cmほどでしょうか。強風が吹くと不安定…。




2018年に実生したうちの一本です。

太らせるためにザルに入れて2年で随分大きくなりました。

黒松のザル培養はよく見られますが、大き目の駄温鉢なんかでもいいと思います。
ザルの利点は通気が良いことと、細かい根を出しやすいことでしょう。

ただ、乾燥が早くなるので水やりの回数が増やせない方は赤玉土などをメインにして大きい鉢を使った方が良いかもしれません。



足元から芽を吹かせるために頭を落としておきました。

上手く成長すれば3年で親指大くらいになるようですが、そこまでは太っていないようです。


さて、足元にどれくらい吹いてくれるでしょうか。
既に芽吹いているところもありますが、果たして使えるかどうか…。
極端なことを言えば、差し枝、頭、裏枝が揃っていればよいかと。
(そんな簡単にはいかないでしょうけど…)


芽吹きの様子を見て考えていこうかと思います。

犠牲枝を落とすのは来年になってからですね。





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2020年6月28日日曜日

文人木黒松の芽切り その2


先日下枝を芽切りした黒松です。


上の方はまだモサモサ状態。この樹も一回目の芽切りから2週間ほど経ってます。




ということで全部の枝を芽切りして葉透かしもしておきました。
葉を透かすと、葉の量が少なくなった黒松が「生きねば!」と思い2番目を吹かすそうです。


せっかく伸ばしていた新梢を切られたら、そりゃビックリしますよね…。


このままザルに入れておくか、植え替えるか悩みどころですが樹の出来具合を見て決めようと思います。

太らせるためにザルに入れるようですが、細かい根を作るためにもザルは良いようです。樹勢も上がります。

そういえば針金も外さねば…。冬でいいか。




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2020年6月27日土曜日

中品黒松の芽切り その2


2週間前に下枝だけ芽切りした黒松です。





先日芽切りした枝は既に芽動きがあるようです。
2週間は間隔を開けすぎたかも…。



全ての芽を切って葉抜きもしておきました。
芽切りのやり方は色々あるようですね。春にスカスカに透かして樹勢を調整し、一発で全部切る方法とか、人によっては3回に分ける方法など。

培養環境や樹の状態にもよるでしょうから、樹に教えてもらうしかないですね。




さて結果や如何に。

これから秋まで肥培肥培。。。









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2020年6月24日水曜日

五葉松を接いでみるー6月ですが…

こんにちは、盆栽なんごくです。



今回は季節外れの接ぎ木です。



本来、松柏類の接ぎ木には春接ぎ夏接ぎがあります。

春は2月~3月、
夏は8月頃が適期。


そんな適期を外れた今の時期(6月)に接いでみましょう。


台木は黒松です。細い文人木を作る途中ですが、今回は台木になってもらいます。


瑞祥と九重を接いでみます。
実生の五葉松の苗があればそちらを使った方が良いでしょうね。
黒松に接げば生長が早くなりますが、接ぎ口がコブのように膨れてしまうことがあります。
その点、宮島五葉松は黒松と相性が良いと言われています。
酷いコブがある宮島はあまり見かけません。

また、曲付けする時に接ぎ口がボキッと折れることも少ないそうです。

宮島五葉松は比較的生産が簡単ということですね。
(個人的には宮島が大好きです)




芽接ぎ、呼び接ぎ問わず、接ぎ口のカルス結合が絶対条件です
湿度が90%以上だとカルス形成が促進されるとのこと。

また、葉の蒸散を押さえるためにも湿度が必要なのだと思います。
しかし、湿度だけで言うと梅雨時期も湿度が高いから良いのでは?と思うのですが…。
春接ぎと夏接ぎがあるのになぜ「梅雨接ぎ」がないのでしょうか?

温度が高いと葉の蒸散も盛んになりますから、普通に考えると真夏は適期ではないはず。
そんな疑問を解明すべく今回の芽接ぎ実験と相成りました。

今は気温が高いので結果はすぐに出るような気がします。
(結果は下に掲載しております…後日追記)


えーと…、どっちがどっちだっけ…。




・・・

2024年4月追記

こちらの記事はアクセスが多いので追記しておきます。

結果として6月の接ぎ木は失敗に終わりました…( ;∀;)

やはり春先の3月くらいがベストなようです。


せっかくなので別の接ぎ木の例を掲載しておきます↓




天接ぎの九重です。
接いで3年目になります。

天接ぎは活着率が良いようですが、ご覧の通り接ぎ口が膨らんでいます。
台木の部分に曲を付けて隠すか、接ぎ口の部分で取り木することになりそうです。



こちらは元接ぎの九重。
黒松台木の根元に接いであるのでコブの様な膨らみはあまり目立ちません。

接いでから5年~6年ほど経ってようやくこの大きさです。

先は長いですよ^^



ロマンであります(* ̄▽ ̄)フフフッ♪



では、また。


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2020年6月23日火曜日

根上がり黒松の芽切り


根上がり黒松です。

元気に新芽が伸びてます。



2019年の春にこうやって植えておいたもの。
赤玉土だけにすると根が細かく出ますが、走り根が少なかったです。

根を伸ばすことが目的だったので砂植えの方が強い根が伸びたでしょう

用土によって根の出方は変わってきます。

根を走らせたい時は砂植えまたは地植えが一番



根をねじるようにして曲付けをしています。
この樹はまだ根が固まってないので針金の補助が必要です。



こちらの樹は根が少し固まってきたようです。
ただ伸ばすだけでなくミズゴケを巻いてネジっておくと面白い曲が付きますね。
こういうのは掘り上げるときが楽しみです。

ミズゴケは保温効果もあり、根の太りを促します

根が太ればうねるような根の癒着が期待できますよ


枝づくりはこれから。
そこまで短葉にする必要はないので芽切りしておきました。
こうしてみると右流れの作りが多いように感じますが…。
手グセというやつでしょうか。

上の2本に関して言えば、クルッと回転させれば左流れになるから良しとしましょう。



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2020年6月22日月曜日

ミニサイズのヒメシャラ


ヒメシャラです。

6cmポット入り。

ちょっと針金が食い込んできたように見えます。


2017年夏、名古屋に住んでいた頃に園芸店で見つけたものです。
実生苗は「seedling」というらしいですね。
種はseedですが、3フィート以下の苗をseedlingと呼ぶそうです。


小生、自動車業界と航空業界で工場通訳の経験がありますから、工業系の英語には強い方ですが、園芸系の英語は今まで使ったこともありませんでした…。

米国滞在6年間で一度もseeedlingという単語を聞いたこともなかったです。
園芸関連の通訳を任されても全くできる自信がありません。

ヒメシャラはtall treeですから太りも早いのでしょうか。wiringの跡が付いてしまいました。
Trunkがもっと太ればwiringの跡はdisappearするでしょう。


このくらいのangleでpotにinしたいですね。
shootが伸びてきますからその都度cutしてbranchを作っていこうと思います。


考えてみれば会社の会議資料なんかは横文字だらけだったりします。

それに比べれば盆栽界はなんとか日本語文化を守っているようですね。


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2020年6月21日日曜日

元接ぎした黒松の芽切り

こんにちは、盆栽なんごくです。




2019年春に
元接ぎした黒松。


葉の部分からしか芽が出てこないので、
ヒョロッとした黒松の根元に
芽を吹かせるのは難しい話です





そういう場合は芽接ぎして
しまいましょう。






今年の春先に台木を切って
今ではずいぶん大きくなりました。
台木を切ると力が穂木に
回るので一気に伸びますね。






腰の低い位置に芽を吹かせる
ことが目的ですから芽切り
しておきます。







思い切りズバッと…。


上部に余力を残すために
葉を少しだけ残しておきました。

一気に足元まで切りたい
ところですが、そうすると
枯れることが多いです







こちらの樹も同じく
根元に黒松を芽接ぎしたもの。


台木と同じ太さの穂木を
接いだものはあまり活着が
良くありませんでした。



切り口の左右両方の形成層が
合わさっているはずなのに
不思議なものです。







太さの違う穂木を使って
片方だけ形成層を合わせた方が
成功率が高かったですね。
こちら側はピタリとつながってますが、
穂木が細いのでこの反対側は隙間が空いてます。





本当はもう一年伸ばしたかったのですが…、
来年になって足元の古葉が落ちてしまうと
困るので今の時期に切っておきました。
それを考えると別にザルに
入れておくこともなかったかな…。




突然芽切りされてビックリでしょうけど、
ちゃんと芽吹いて下さることを願うばかりです。




盆栽づくりは試行錯誤の繰り返しです





みなさんもどんどんチャレンジしてみて下さいね。





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2020年6月20日土曜日

文人木黒松の芽切り



40cmクラスの中品黒松がもう一本ありまして、

それがこちら。

文人木とは名ばかりに茂っております。
樹勢を付けるためにザルに入れてあり、今年はとても元気です。





この樹も下枝だけ芽切りすることにしました。




冬の葉抜きで下枝に多く葉を残し、頭の方はスカスカになるまで葉抜き。さらに春のミドリ摘みで樹冠を抑制しておけば、下枝でもしっかり新梢が伸びます。
葉抜きと言ったり、葉すぐりと言ったり、葉透かしと言ったり…。
個人的には葉抜きが一番わかりやすい表現かと。




今回の芽切りは少しだけ。
ちなみに下の駄温鉢にはほんの少し砂が敷いてあるだけです。これだけでも随分と水持ちが違いますね。普通なら枯れる根の先端も駄鉢の中で伸びています。
それともう一つは転倒防止です。ザルは重さが無いので背の高い樹はすぐにひっくり返ります…。



樹冠付近は新葉抜き。先端の数本だけ残して下の部分の葉を抜いておきます。

さて、2回目は来週にやるとします。



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2020年6月18日木曜日

モミジの取り木を仕掛けておく


足元に出猩々が接いであるヤマモミジです。

出猩々は芽が動いており芽接ぎは活着した模様。
そのうち上部は切られる運命なのですが、せっかくなので取り木しておきます。



剪定枝などはもったいない気がして、
すぐ挿したり取り木したり…。
そんなこと言っているから素材が増え続けるばかり。
やめられない、とまらない、であります。



時期は梅雨頃が適期とされていますが、2月ごろに掛ける人もいらっしゃるようです。春先に仕掛けておけば6月くらいには取り外せるとのこと。そこからさらに2回目の取り木も出来ますね。
環状剝皮にルートンのいつもの手口です。



ミズゴケ巻いてビニール巻いて完了。
取り木が成功した後、下の部分は出猩々として独り立ちすることになります。今度は出猩々の根張りを作るために接ぎ木部分で取り木しようかと…。

それは来年になりますかね。





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