いきなりですが、「葉性」とは…。
葉の性質ですね。
盆栽では葉の小さいものが用いられます。葉が大きいと縮図である盆栽には向かないということで敬遠されがちです。
また、葉の大きなものは節間も伸びる傾向にあるため樹作りの妨げになることもあります。
モミジでも様々な種類があり、それぞれ葉性が違います。同じヤマモミジであっても派の大きさが違ったり芽の詰まり方が違ったりします。
葉が小さく、節の詰まったものを選ぶと良いでしょう。
選ぶときになぜ重要かというと、「葉性は変えられないから」です。どんなに長年育てても葉性の悪いものが良いモノに変わることはありません。せっかく長年作っても大きく野暮な葉が出てしまうと時間も無駄になってしまいます。
モミジの例でいくと、小さい物は舞姫や織姫などの品種があり、さらに小さい琴姫という品種もあります。琴姫は八房性でかなり小さいのですが、作りづらいのが難点かもしれません。
あまりにも小さい物は扱いづらくなる場合もあります。
前出の2本はヤマモミジ、こちらは舞姫モミジです。
この樹は10cmもないくらいの大きさですが葉が小さためバランスが取れていますね。
舞姫などとは違って葉が小さいとは言えません。葉の大きさは普通のヤマモミジと同じくらいです。
出猩々の場合は接ぎ木や挿し木がメインなので、小葉性のものは簡単には出てこないでしょう。接ぎ木や挿し木はクローンになりますから性質は「全て同じ」ということになります。
出猩々の場合は接ぎ木や挿し木がメインなので、小葉性のものは簡単には出てこないでしょう。接ぎ木や挿し木はクローンになりますから性質は「全て同じ」ということになります。
ごくまれに突然変異で枝先だけが変わるものがあり、枝変わりと呼ばれ、細葉性の「京の糸」はそれにあたります。
盆栽園や園芸店に行って見る機会があれば、じっくり観察してみて下さい。
今回はモミジを例に出しましたが、葉性は他の樹種でも重要になります。黒松や五葉松、真柏などにも葉性の良し悪しが見られます。
葉性は樹が持って生まれた性質ですから、良いモノを選んでいきたいですね。また、挿し木で繁殖する時も葉性の良いものを選んで後世に残していきましょう!
では、また。
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