2021年3月31日水曜日

黒松の芽摘みと樹勢調整

こんにちは、盆栽なんごくです。 



黒松の芽摘みです。


ミドリが伸びて葉が展葉する前が適期


我が家で最大級の黒松。と言っても40cmくらい。

右下に落ち枝を配してますがどうしても頭部が強くなります。



このまま放置しておくと頭が増々強くなるばかり。そこでミドリ摘みです。一番長い目を2/3ほど摘んで、中くらいの芽は半分ほど摘んでます。
葉が展葉する前であれば指でつまんでポキッと折り取るだけ



頭を押さえてどこにエネルギーを向けるかというと、やはり下枝ですね。培養面を考えると下枝は次第に弱るので、そもそも落ち枝を作らないというやり方もあります。
落ち枝が無ければ樹勢の強い上部の枝だけで作れますから、管理も楽になります。



とはいえ、落ち枝は何とか作りたいものです。この芽は摘まずにじっくり育てていくとしましょう。



 では、また。





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2021年3月28日日曜日

黒松には花が咲く?

こんにちは、盆栽なんごくです。 



はい、黒松には花が咲きます。

種を収納する実が成る樹木ですからちゃんと花が咲きます。




ミドリ(新芽)の付け根に細長く丸っこいものが出てますね。
これが黒松の花です。




最初は松ぼっくりか?と思うような形ですが、数日経つと次第に長く伸びていきます。黄色い得体の知れないものが出てくると不安になりますよね。


指でつまむとすぐに取れます。そして指先に黄色い粉が付きます。花粉です。

そしてその花粉はどこを目指すかというと…


ここです。新梢の先端に何やらありますね。



雄花は新梢の根元付近に咲きますが、こちらは先端に付いています。これが雌花になります。
すでに松ぼっくりの様相。

実の成る盆栽で考えると秋には大きな実になるのかと思いきや、松ぼっくりになるのは来年らしいです。2年かけて熟すようです。

せっかくついた雌花ですからこのまま様子を見てみましょう。

秋に黒松の種が採取できるかと期待していたら、来年の秋まで待つ必要がありますね…。


松の木はとにかく時間が掛かります…。


ちなみに花を咲かせすぎるとミドリの伸びが悪くなります。花のツボミが見えたら取るようにしましょう。


 では、また。



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2021年3月25日木曜日

サツキと遊ぶ

こんにちは、盆栽なんごくです。 



庭木用のサツキと遊ぶの巻。


いきなり剪定されてさっぱりした姿です。
地堀り素材で普通は生垣などに使う安いものです。剪定前は60cmくらいあったでしょうか。
安かろう悪かろうと言いますか…。根は良くないです。
太根、絡み根、段根。

土を取るのも一苦労。

やはりちゃんと盆栽用素材として育てられたものが良いですね。
多少値段は高くなりますが、後々の事を考えると鉢植えで丁寧に培養されたものを入手する方が得策と言えます。


15cmポットに投入。用土は鹿沼土100%。
土が落ち着くまでは水苔で表面を覆った方が水持ちがよろしいです。

ちなみに品種は分かりません。
「ピンク色」と言われました。たぶん大盃で間違いないかと。



こちらは去年の春に入手した2本。この2本は鉢植えで育てられたものなので太根などは無くお利口さんです。幹も細く迫力に欠けますが、こういった素材を何年も持ち込む方が楽しみかもしれません。
松柏類のように重要視されないものの、サツキの幹肌も年数が経つと味わいが出てきます。小さくても味のある樹を目指したいですね。



花を見るつもりはないので剪定しておきました。胴吹きさせて徒長枝を出したいので切り込んで芽吹きを促します。

さて、どのくらい元気に芽吹いてくれるでしょうか。




では、また。



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2021年3月23日火曜日

ツツジ咲く

こんにちは、盆栽なんごくです。 



ツツジが咲く時期です。


ホームセンターで種木を買って挿し木しておいたものです。

挿し木して今年で3年目になります。
樹高は15cmくらい。
品種は「キリン」です。


この品種は路肩に植栽されてるものです。
真っ赤なものも見かけますが、あれはたぶん「本霧島」ではないかと。
盆栽ではどうしてもサツキの方が人気がありますね。ツツジは開花が早すぎるのでしょうか。それとも品種改良が難しいとか?

同系の樹種でミヤマキリシマもあります。6月頃に小さな花を咲かせる樹です。ミヤマも熱烈なファンがいるみたいです。サツキと同じように絞り花の品種などが多く作られているようです。


サツキもツツジも花を付けすぎるとエネルギーを多く使うので、花を楽しむのはほどほどにしておきましょう



そして花が終わったら「お礼肥」を忘れずに。



では、また。




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2021年3月22日月曜日

鉢上げしたトサミズキが芽吹く

こんにちは、盆栽なんごくです。 





小さな6cmポットに入れて置いたら芽吹いてました。
約2か月くらい音沙汰もなかったのですが、とりあえず一安心。

冬の間も芽が瑞々しい感じだったので何となくイケるだろうという気はしてました…。



今、芽が動き出したということは根も動いてますね。
春先には根が先に活動を始めます。
掘り上げて乱暴な根捌きでしたが、強いもんです。


どちらを正面にするかは決めていません。太枝や根を切った傷が残っているのでまずは樹勢の回復が先です。

もう少し大きめの鉢に入れといた方が良かったかな…と思いつつ、このまま一年頑張ってみましょう。




では、また。



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2021年3月21日日曜日

モミジの芽摘み

こんにちは、盆栽なんごくです。 


芽摘みのお話。



モミジやカエデといった雑木類は芽摘みが欠かせません。
この作業を怠るといつの間にか間延びした枝になっていきます。



最近になって芽吹きしたばかりでも、一週間もすれば2節ぐらい伸びます。
次の節が出てくるところを芽摘みするやり方もありますね。

稚児葉刈りというらしいです。

当方はやりませんが…。

モミジの芽摘みは2枚の葉が出ている真ん中の芯を切るだけです。


3節くらい伸びていたら、一番根元の節まで切り戻すやり方です。
真ん中を切った場合、また真ん中に芽が伸びることもありますが、葉の根元から二芽出てくることもあります。

繰り返していくとわずかながら枝数も増えるということです。

芽摘みともいえますし、全体のバランスを整える剪定と言っても良いかもしれません。
モミジは樹勢が乗ってくると色んな所から吹いてくるので、樹形を崩したくない時はこまめな手入れが必要ですね。

一年でいきなり枝数が増えるわけでもないですから、ゆっくりコツコツやっていきましょう!



では、また。






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2021年3月20日土曜日

挿し木の出猩々モミジ

こんにちは、盆栽なんごくです。 



出猩々の芽出し。

たしか2017年に挿し木したものですから5年目になります。

こうやって挿した中の一本。いくつか活着したのですが、生き残りは一つだけ。
この時は半分くらい発根しました。去年もチャレンジしたんですけどなんと全滅…。

今年も5月くらいに挿し木してみましょう。

目の細かい挿し木用の土を使ったのがイケなかったのか…。
今度は目の粗い赤玉とボラで試してみます。


本来なら芽摘みした方が良いんでしょうね。
次々と新梢が伸びるうえに、出猩々は節間が長いので抑制が必要です。
ただ、こんなキレイな新芽を見ていたら摘む気になれなくて…。ついほったらかしてしまいます。

何というか、「いいなぁ」と眺めるだけです。

盆栽というのは本来、一人で静かに楽しむ趣味ですからそれでいいんです
眺めて空想して…。
それが良いんです


もう少し成長したら本鉢に入れてみましょう。





実に楽しい






では、また。




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2021年3月14日日曜日

黒松に取り木を仕掛けました

こんにちは、盆栽なんごくです。 




黒松の取り木。

雑木類ではよく行われますが、黒松などの松柏類はあまりしませんね。



ただ、不可能ではないのでやってみましょう。



この素材で取り木してみます。




場所はどこでも良かったのですが、枝分かれの部分で取り木すると太りが早いとのこと。




今回は環状剝皮でやってみましょう。
もちろん針金結束や削ぎ上げなどでも行えます。



ミズゴケで包んで完了!



足元には少し芽当たりも見えますので、取り木したあとは小さく作ってみるとします。



夏ごろに発根して秋には取り外せるとよいのですが…。
どうでしょうか。


発根の状態が悪ければ来年の今頃に切り離しになると思います。





 では、また。



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2021年3月8日月曜日

静かに芽動きが始まってます

こんにちは、盆栽なんごくです。 



3月ともなれば少しずつ暖かくなりますね。



ここ数日雨が続き棚場も見ていなかったのですが、いつの間にか動き出していました。

つい先日取り木を掛けた桂モミジです。
独特のオレンジ色の芽吹きです。

取り木中なので芽摘みせずそのままにしておきましょう。




黒松もミドリが伸び始めています。


徐々に大きくなるので数日見ないうちにかなり生長していますね。
芽摘みする際は、もう少し伸びた頃に先端を指で折り取っていきます。
折り取る長さで樹勢の調整をしましょう。



こちらの杜松も元気に新芽を出しています。
杜松の芽摘みはこの小さな黄緑色の新芽を指でつまんで取っていきます。
伸ばして力を付けたい場合はそのままにしておけばどんどん伸張していきます。

注意しておかないといつの間にか間延びした枝が出来てしまいますね。




芽吹きはいつも静かなものです。



では、また。







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2021年3月3日水曜日

サツキ素材(はなびん)

こんにちは、盆栽なんごくです。 



サツキと遊ぶの巻。


「はなびん」です。

花が派手な大輪ですのであまり小品として仕立てられることはない品種。
これを作っていきましょう。
15cmポット入り。高さは60cmくらいあります。
挿し木で4年~5年くらいでしょうか。


背丈を利用して模様木にしようかとも思いましたが、棚場の場所も取りますので小さくします。
用土は鹿沼土ではなく、赤玉と少々のボラも入っているようです。
サツキはと言えば鹿沼土ですが、必ず鹿沼土でなければいけないということはありません。

赤玉でも畑の土でも良く育ちます。

ただ弱酸性を好むので鹿沼土が丁度良い土だったということですね。



鹿沼土に植え替える場合は元の用土を完全に取ります。
特に立ち上がり下の底の部分はキレイに水で洗いましょう。
真下に別の用土が残っていると頭の部分から枯れる可能性があるので注意が必要ですね。

細かい綿根を取り除いて完全に根洗いをしておきましょう。




根の量を減らしたら地上部も減らします。
ずいぶん小さくなりましたね。
太枝を抜いた部分は癒合剤を忘れずに。
用土表面にミズゴケを敷いておくと乾燥防止になります。

この状態で通常の水やりをして芽吹きを待ちます。
1ヶ月くらいでポツポツと芽吹いてくるでしょう。

大きな作業をしたので今年は樹勢回復が最優先ですね。



では、また。



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