2021年6月27日日曜日

実生4年目の黒松

こんにちは、盆栽なんごくです。 


黒松であります。


2018年実生ですから今年で4年生になりました。

2019~2020年(実生2年目から)はザルに入れて、
今年から4号鉢へ。

太らせるためにザルに入れるのですが、
ザルに入れるのも駄鉢でも太りは変わらない
ような気がします。

ただ、根の出来はザルに軍配が上がるようです



昨年に徒長枝を一回切ってますので、
もし伸ばしていたらこれより大きくなっていたはずです。



徒長枝を2/3ほど残して切るのは足元に
残した葉から芽を出させるためです


狙い通り吹いてきましたが、
使える位置にあるかどうかですね。


枝を切る時期は冬がよろしいかと思いましたが、
実験的に切ってみます。


急に切ってしまうと根と葉の量のバランスが
崩れるので樹勢を落とすことがあります

大きな剪定を生長期よりも動いていない冬や
春にやるのはこのためです。
一番長い徒長枝以外にも捨て枝となる枝が
まだ2本あるので、これからはその2本に力が
付くことになります。


力を逃がせる徒長枝が無い場合は冬まで
待った方が良いでしょう。




さて正面をどこにしようかと…。
たくさん芽吹いているのでどれを使おうか
迷いますが…、頭として伸ばせるものが少ないです。


こういう時は早急に判断せずにじっくり時を
待ちましょう。

差し枝、裏枝、頭と一応目星は付いていますが、
そのうち忘れることも多々あります…。

実は、こうした素材づくりは愛好家さんたちの
もっとも得意とする分野なんです



時間が掛かるため、最初からやろうとするプロはあまりいません。
(仕入れてすぐに売れないと商売になりませんから…)


ブログで作り方を公開しているのも、
みなさんにチャレンジして欲しいと思っているからです。



愛好家こそ「作り屋さん」なんですよ^^



あなたの作品が明日の盆栽界を支えるのです!!



では、また。



にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年6月24日木曜日

黒松の芽切りを始めてます

こんにちは、盆栽なんごくです。 



新芽を切れば2番芽が出てくるという黒松の芽切り。


なんら難しいことはありませんよ。
新芽を切ればいいだけです


この黒松の下枝は既に芽切りがしてあり、2番芽も吹いてきています。
小さい芽が後から吹いてきた芽です。
なぜこれをするかというと…。

「葉を短くしたいから」ですね。


6月中旬~7月にかけて芽を切って、あとから出てくる芽は11月頃に生長が止まります。

観賞期の冬には短い葉がビシッとそろっている状態を作りたいわけです。



このままにしてみると黒松の葉が秋までにどれくらい伸びるかが分かります。
丸一年伸ばした葉は観賞するにはキビシイものです。(ボサボサですしね…)
下枝に続き、樹冠部も新芽をすべて切っておきました。




こんなにさみしい状態になって大丈夫か?と思うでしょうが、しっかり日に当てて、水やりをしていればちゃんと新しい芽が出てきます。ご心配なく

ただし! もともと弱っている樹に施すと枯れることもあるので、黒松くんが元気であることが前提です


私も、何でも切ればいいと思って芽切りしていたら枯れたことがあります…
元気が良いことを確認してからやりましょうね。

樹勢が落ちている時は一年休んで翌年元気が出てから芽切りしましょう。




では、また。







にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年6月21日月曜日

今年の挿し木たち

こんにちは、盆栽なんごくです。 


毎年のごとく挿し木してます。


増えるばかりです。

しかし挿し木して上手く発根してくれるとこの上ない喜びを感じます(私だけか・・・?)


プランターに色々と混載してご覧の通り。
家庭菜園用に買ってあった「畑の土」を使って挿し木です。

これで上手くいくかは分かりません…。初めての試みなので。


水切れさえなければ大丈夫でしょうが、問題はそのあとですね。
どういう風に根が出てくるかを見ておきましょう。


赤玉や砂植えであれば細かく根が分岐しますが、畑の土だと強い一本根が走ることが多いです。
後の処理に困るかも。






手前はカエデ、長寿梅、モミジ。
この辺りは大丈夫でしょう。




さらに挑戦的なのは奥の瑞祥五葉松。
一本でもついてくれると嬉しいのですが、どうなるでしょうか。
瑞祥の挿し木は2回目です。
前回は9月頃まで緑色を保っていたのですが、台風により鉢ごとひっくり返る事件が起きて全滅でした。

今回はそーっとしておきます。



さらにスペースがあるのでこれからさらに増え続けるかもしれません。



挿し木は計画的に…。


では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年6月18日金曜日

桂モミジの取り木を…外さない

こんにちは、盆栽なんごくです。 


「桂モミジ」です。

春先のオレンジ色の芽吹きが素晴らしい品種。

取り木と言っても桂モミジ本体は取り木がとても難しいです。
前回は幹途中に取り木を試みたの多ですが、発根は一本という結果に…。


ということは普通のモミジの取り木と変わりませんね



2月末頃に仕掛けてようやく根が出てきたようです。
けっこう勢いよく出ていたので中を見てみましょう。




と、イイ感じの発根です。
枝葉もたくさんついているだけあって根も元気な様子。



ですが…
反対側は発根しておらず。
カルスは出来ているので根が出てくるのは間違いなさそうですね
ただ、もう少し時間が掛かりそうです。




という訳でルートン塗ってまたポットで覆っておきました。
同時に根を半分ほど切ってあります。
発根したばかりの根は弱いので触るべからずというのが普通ですが、今回は根回しと同じ要領です
すぐに切り離さず、一度根を切って整理してからまた時間を置きます。実際にこの方法で取り木をする方もいます。

時間が掛かるのがデメリットですが、切り離す頃には細い根もしっかりと出来ている状態になるのでその後の生長は早くなると思います。


盆栽は急ぎ過ぎないことです

結果が良くなければ、「待つ」というもの一つの技術ですよ。


秋まで待ってみましょう。




では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年6月15日火曜日

モミジの取り木を外す

こんにちは、盆栽なんごくです。 



3週間くらい前に取り木を掛けていたモミジ。


頭のちょっとした部分だけ取り木を仕掛けておいたものです。



先週あたりから発根が確認できました。
白っぽく見えるのが出てきた根っこです。



ホントに小さな部分だけの取り木ですが、ミニ盆栽好きな私にとってはこうした素材づくりが楽しくてたまりません。
これくらい発根していれば切り離しても大丈夫です。
カルスが作られている部分からさらに根が出てくるでしょう。


小さくて鉢への固定が難しい時は深植えしておきます。そのあとに乾燥防止のミズゴケを載せて完了。

根の成長を考えると取り木は春から初夏にかけてが適期でしょう
6月頃に切り離せば梅雨の時期と重なりますし、強い日差しで水切れすることも少ないです。

夏から秋でも取り木は出来ますが、そのあとにすぐ冬が来るので根の活動期間は短くなります。


取り木は今のうちに!



では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村




2021年6月13日日曜日

窓辺のミニ盆たち その6

こんにちは、盆栽なんごくです。 



窓辺のミニ盆、今日は真柏。




標準和名はミヤマビャクシン。柏真と云う字を盆栽界の用語で真柏と言います(ひっくり返しただけ)。


コニファー類として植木も出回っていますが、西洋のビャクシン属がそれにあたります。日本ではミヤマビャクシンとネズ(杜松)、ソナレなどがありますね。


葉性は糸魚川産が良いとされています。細かく枝分かれするのが特徴とのこと。

産地は色々あって糸魚川のほかに東北真柏や四国真柏、紀州真柏なとが有名です。

それぞれ葉性が違っているようで、わざわざ糸魚川性に接ぎ変えることもあるみたいですね。


我らが宮崎県にも日向(ひゅうが)真柏なるものが存在するようです。

深山の霧が立ち込めて仙人がいるような環境に自生する樹なので、上記の産地以外でも日本全国の山々に自生していると思います。



杉葉がいやだという方は、杉葉の出にくい紀州真柏がオススメです。葉が肉厚で、芽摘みをするとすぐにモコモコになってくれます。
挿し木が容易なので、細い苗から時間をかけて作る楽しみもあります。幹にシャリを彫って、1年に1mmづつ広げていくと段々と真柏らしくなっていきます。

1年に1mmくらいですから先の長い話です。


もっとも、幹の太い素材を購入して一気にシャリを彫っていく方法もあります。


時間をかけるか、お金をかけるかという違いですね…。




わたくしは質素な平民ですので時間をかけていこうという所存でございます。



では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年6月11日金曜日

窓辺のミニ盆たち その5

こんにちは、盆栽なんごくです。 



本日はトサミズキ。


生長が早い樹種です。肥料が多いとすぐに間延びしてしまうことがあります。
花を見たい時は夏までに選定作業を終わらせておきましょう。
夏ごろに花芽分化があるのでその時に剪定してしまうと花芽を切ってしまいます。


花は数センチの黄色い花房が垂れ下がるように咲きます。なかなかキレイですよ。
こんな花が咲くのになぜか盆栽界では人気がイマイチ…。

たぶん花の時期と展示会の時期がずれていることが原因ではないかと(私的意見…)。

花は3月に咲きます。しかし展示会は1月の新春盆栽展、2月の梅盆栽展、4~5月の新緑盆栽展というように3月の盆栽展示会はあまり無いようです。

せっかくの花の時期に見せ場が無いのはもったいないですね。
さらに5月頃になれば大きな葉が樹全体を覆ってしまうので展示には不向きかもしれません。



近縁種にヒュウガミズキというのもあります。こちらは葉も花も小さい種で小品には向いていると思います。


夏の間は葉焼けしやすいのでこれからの季節は水切れに注意ですね。



 では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年6月8日火曜日

窓辺のミニ盆たち その4

こんにちは、盆栽なんごくです。 



梅雨の晴れ間です。

暑いですね。




そんな中、暑いほど熱くなる黒松です。
ちょっと葉が長いですが、芽切りすれば秋には短くまとまるでしょう。
芽切り作業があるので夏は黒松というイメージがありますが、さすがに35度を超えると活動を控えるみたいです。

ちなみに黒松の限界温度は45度くらいと言われています。
今後、温暖化が進んで夏の気温が40度を超えるようになるとどうなるんでしょうかね?

100年後には北海道や東北辺りが黒松の培養に最適な地域になっているかもしれません。


そうなると盆栽界では南国の樹種が人気になるかも?




そういえば1980年代の盆栽雑誌に「今年は異常気象で…」という言葉がありました。

その頃から30余年たちますが、今年もやはり異常気象なんでしょうかね…。




では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年6月6日日曜日

窓辺のミニ盆たち その3

こんにちは、盆栽なんごくです。 




小さな盆栽シリーズその3です。



今日は早乙女ツツジ。

花が咲かないタイプのツツジ。
葉の光沢がキレイで、秋の紅葉もなかなか見ものです。


鉢は5cmくらい。
こんな小さな鉢でもちゃんと生きてます。

ミニ盆栽は置き場によって水やりの具合が変わってきます。
この樹は日照時間が4時間くらいの場所に置いてます。

気温が25度を超える日は朝と夕の2回。

日照時間が6時間を超えるような場所では真夏になると1日3回くらい水やりが必要になります。

昼間に水やりが出来ない時は、日照時間の短い場所に置いておくと良いかもしれません。

それでも心配という場合は「二重鉢」という方法もあります。浅いトレーや鉢に土を敷いて、その上に鉢を置いておけば乾燥を防げるので水やりの回数も減ります。


それぞれの棚場によって正解は変わってきますから、日々の観察が重要になりますね。




では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2021年6月3日木曜日

窓辺のミニ盆たち その2

こんにちは、盆栽なんごくです。 



本格的な梅雨らしい雨が降っています。

盆栽はずぶ濡れで大丈夫か?と思うかもしれませんが、大丈夫です。

そのために水はけのよい用土を使ってます。


逆に畑の土などをそのまま使うと水持ちは良くなりますが、長雨の時は水がはけていきません。そうなると根がやられてしまいますね。






さて、窓辺のミニ盆…。

今日はヒメシャラです。

たしか実生で4年くらいだと思います。

庭ではちょうどヒメシャラの花が咲いています。盆栽でも咲かせるとが出来ると思いますが、頻繁に剪定(芽摘み)するので花芽が付きません…。


足元が寂しかったのでセキショウを一緒に植えてます。こういう添えの場所も考えますね。樹の左側にしようか、右側の方が良いか。

この鉢ではセキショウを流れ方向に寄せてます。理由は…特にありません。。。

「雰囲気」が良ければそれでよろしいかと。




こういう作業はセンスが問われます。

一流のモノ、ホンモノを見て勉強しろと言いますが、こういう時に役立つのでしょうね。

わたしも勉強中です。




 では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2021年6月1日火曜日

窓辺のミニ盆たち

こんにちは、盆栽なんごくです。 



梅雨の晴れ間に写真撮影会です。


デジタル一眼が活躍中。




ケータイのカメラ機能が全く使えなくなり、手持ちの写真を載せようかと思います。
こういう時にカメラ機能がいかに便利かを思い知らされますね。



「窓辺のミニ盆」と題しまして…。
(インスタに載せてる写真を拝借)

これは舞姫モミジです。
葉が小さくミニ盆栽にはちょうどよろしい品種。

小さな鉢に入れておけば枝の徒長も少なくなります。



こちらは普通のヤマモミジ。
モミジは小さいうちに曲付けをしておかないと、太ってからは細かい曲が入れづらくなります。あまり無理するとポキッと折れることもあるので注意が必要ですね。


葉性の良いものを挿し木してます。名人でも性(しょう)には勝てないと言いますから、しっかり選んで挿し木したいものです。



このミニ盆シリーズ、まだ続きます…。


 では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村