2020年12月29日火曜日

一年の締めです

こんにちは、盆栽なんごくです。 



さて2020年も残りわずか。

オリンピックイヤーのはずでしたが。



今年は黒松実生苗が3年目でした。
また一年伸ばして太らせて…。
見えてくるのはまだ先の話ですね。
小さな文人木は色々とあるのですが枝数が揃っていません。
もう少し枝ぶりを充実させたいところ。



カエデがこんな姿になったのでちょっと嬉しい年でもありました。
買った時はただの棒でしたからこういう姿になると楽しくなります。

カエデは挿し木もあるので来年はプランターにでも入れて太らせてみましょう。



そして来年早々のイベントは九重と瑞祥の接ぎ木祭りです。
種木を用意したので一人黙々と接いでいきます。

元接ぎ、天接ぎ、何でもかかってこい。




2019年の根上がり黒松も根っこを少し出してみるとします。

2020年実生の黒松もありますので鉢上げ三昧になります。



今年はサツキの苗をもっと育てておけば良かったと今更ながら思います…。
数が多すぎて処分したものもありましたが、せめて10本くらい長尺苗にしておけば良かった…。


買えば1000円、挿せば0円。


また来年挿しましょう。



2021年はやることたくさん!



では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月23日水曜日

モミジの寄せ植えも見てみましょう

こんにちは、盆栽なんごくです。 




2018年に寄せ植えにしておいたモミジ。

白い粒は根肥えのカリウムです。多く与えすぎのような気がします…。
何事もほどほどがよろしいですね





2020年末。
幹は太くなりましたが癒着はしていない模様。
もう少し時間をかけた方がよさそうです。


まだラフィアが残っていますね。
春先の植え替えで巻きなおしたもの。意外と長持ちするんですね。
まだ若い樹なのでもう少し根を短く切った方が良かったかもしれません。まだ小さな根がたくさん残っている状態ですからまだ切り込めます。




とりあえず来年頑張ってもらいましょう。
今回は同じポットに入れましたが、植替えは春の方が良いかと。
今の時期に新しい用土に変えると乾きが早くなり、潅水回数も増えます。植え替えていないほかの鉢と乾きの時間差が出てくるので、この鉢だけ水をやるといったことも起こります。


手持ちの鉢数が少なければ手が届きますが、鉢数が多い方は春に一気に植え替えた方が管理は楽です。

植替えは適期を守って行いましょう。




 では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村

2020年12月20日日曜日

カエデの寄せ植えの創作

こんにちは、盆栽なんごくです。 



カエデの寄せ植えのお話。





2019年春に寄せて植えたカエデ。
白い物体はカリウムです。根っこを太く伸ばしたくて単肥の粒を撒いたもの。結果がどうだったのかはイマイチ分かりませんでしたが…。




そこから約2年弱です。
試しに根をほぐしてみました。
少しだけ癒着が進んでいるようです。


紐で縛ったあとがくっきりと残ってしまいましたが、太ってくれば大丈夫でしょうか。




まだまだ小さい樹です。
やっぱりくびれた跡が気になりますね…。




これまた試しにもう一本ほぐしてみます。
くっついているように見えますがまだ癒着していません。

時間を掛ければそのうち座が出来ると思います。


早く癒着させたい時は大きい鉢または地植えにしてバンバン伸ばした方が良いかと。

これは9cmポットなので少し時間が掛かりますね。
やはり3年から4年くらいはかかるでしょうか。



5幹では多すぎるように見えたので3幹にして植えておきました。

来年はまた枝葉を増やしてとにかく成長させていきましょう。





では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2020年12月16日水曜日

冬のイワシデー隠れた名脇役⁈

こんにちは、盆栽なんごくです。 



イワシデという樹のご紹介。


今年は特にきれいに紅葉が見られました。


朝鮮ソロと呼ばれていたようですが、
最近はイワシデと呼ぶのが主流みたいです。


アカシデ、クマシデ、イヌシデなど近縁の仲間がいますね
別名は順に赤芽ソロ、カナシデ、青芽ソロ。
カエデやモミジほどポピュラーな樹ではないですが、
個人的には好みの樹種です。



夏の新緑のころは葉脈のはっきりした葉が
瑞々しい印象を与えてくれます。
特にクマシデは種の入った果穂を
ぶら下げた姿に風情がありますね。




水切れさせなければ新芽がどんどん伸びるので
こまめに芽摘みを行うと自然に枝も混んできます。





また、幹肌にも味があっていいものです。
新梢は茶褐色ですが、古くなると白く滑らかに
なってきます

枝先までこうした姿が見られるので
寒樹では寒々しい姿に見入ってしまいます。

モミジなどとは違った独特の特徴をもったイワシデ

モミジやカエデの様な盤根は出来にくいですが、
葉物盆栽としては素晴らしい樹種です。


一鉢持ってみれば気に入りますよ





では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月12日土曜日

雑木の寒樹姿も良いものです

こんにちは、盆栽なんごくです。 



落葉樹は葉を落とす時期。

南国宮崎では12月に紅葉が見られます。
(山間部ではもっと早いですね)



こちらはまだ葉の残っているカエデ。
夏以降芽摘みをしていないので伸びっぱなしになっています。




葉を落とせばすっかり冬姿。
雑木類は葉の無い時期に剪定して樹形を維持していきましょう。



小さな樹ですが、こういう姿は良いものです。樹高は10cmくらいでしょうか。
春からの芽摘みや葉刈りの結果を見る時期でもあります。
落葉させるのもちょっとした楽しみです。


一昨年に切り戻した後はすっかり肉巻きしてくれたようです。
カエデは丈夫な樹種ですし、こうして傷が巻きやすいのはありがたいですね。


2017年にここからスタートしたことを考えると、一年ごとに少しずつ出来あがる姿が楽しみになります。


立派な寒樹を目指していきましょう。



では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村



2020年12月11日金曜日

ザル植えもちゃんと水やりしましょう

こんにちは、盆栽なんごくです。 



水やりのお話。


このザル入り黒松。

今のままでは来春耐えられそうにないので鉢替えしようかと。
最初の一年目や二年目は良いのですが、それ以上になると結局大きな鉢にスッポリ入れているケースが多いみたいですね。

そうなる前に鉢替えしておきます。




と、ざるから抜いたところ、水が通ってません。
表土は湿って色が濃くなっているのですが底の方はカラカラに乾いてますね。
ザルとはいえ水やりはたっぷりとやりましょう。

普通どおりやっていたつもりが、意外と水が浸透してませんでした。

水通りも通気性も良いザルなのにまさか底乾きになっていたとは…。

新しい発見でした。




ということで、駄鉢へ入れておきました。


結局、こっちの方が管理が楽かもしれません。

用土は赤玉、山砂、ボラのミックス。

またしっかりと水やりしていきましょう。




では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月9日水曜日

実生1年目のカリン

こんにちは、盆栽なんごくです。 



実生カリンのお話。


とある方が実生したカリンです。


もともとはプランターに植えてあって根こそぎ束のまま持ってきました。

野菜用の土に植えてあったので根っこがどうなのか…。




大きいものでこんな感じです。
樹高は20cm前後でしょうか。



小さい物はなかなか育たず。
根も貧弱ですね。直根を処理しなければいけないのですがどこで切ろうか迷います。


長いまま残すと後が面倒な気がしたので、ここでチョッキン。
小さな根っこだけですが何とかなるでしょう。




参考までに…
こちらは2018年に10ヶ月ほど畑に入れておいたカリン。
わずかな期間に根は伸び放題ですね。鉢植えとは大違いです。
畑の力は凄いものですが、根の処理は大変。



この時は、ここまで切って鉢上げしました。
このくらい切ってもちゃんと生長するのでカリンは堅強です。




今回は小さな素材。
ちょっと針金をかけておきました。
将来の銘木はここからスタートです!




では、また。






にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月8日火曜日

梅盆栽の季節です

こんにちは、盆栽なんごくです。 



園芸店で見つけた梅のお話。



この季節にはよく出回る梅です。

白花八重咲と書いてあり、何気なく見ていたのですが…。


札には「野梅」の文字が。
園芸品として出回るのは品種モノが多く、野梅は見たことがありません。

ホントかどうか怪しいですが、来年挿し木して活着すれば野梅ですね

梅の挿し木は野梅や難波性くらいしかできず、園芸品種のものは全て接ぎ木で作られています。



足元を見ても接ぎ木された形跡は見られません。
どうやら本当に野梅のようです(たぶん…)。

通常は一重咲きですが、八重咲ということは安行野梅でしょうかね。接ぎ木用の台木として大量に生産されているものです。



といっても挿し木してみないとわかりません。



真贋は来年に持ち越しです。




 では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月6日日曜日

いつものお仕事

こんにちは、盆栽なんごくです。 



寒い時期は黒松のお世話です。


9cmポット入り。ボサボサ黒松のお手入れ。




古葉と新葉も少し抜いておきました。こうしておくと必要な枝が分かるようになります。
ボリュームが減ってしまいますが、芽切りをすれば枝はすぐに増えます。



葉を抜いておくとフトコロから芽吹いてくることがあります。葉の量が減ることで樹が頑張って芽吹かせようとするんですね。
芽吹いてくるのは春先からになります。


ちょっとだけ針金をかけて整枝。
幹にかけているのは2mmほどのアルミ線。曲は付いているので外しても良い頃ですが、しっかり形を付けるために春まで待ちましょう。


ふと反対を向けるとこちらでも見れそうですね。
とりあえず両面見れるように作っていくとします。
個人的にはこちらの方が好きです。
「流れ」は人によって好みがありますね。


枝を作りつつ考えていきましょう。





では、また。




にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村


2020年12月5日土曜日

桃栗三年柿八年…

こんにちは、盆栽なんごくです。 



物事の成就には時間がかかるというお話。




仕事場に新人君がいましてね。

新人君と言っても入って1年近くたつのですが、仕事が遅く何とも不器用。


ハサミやカッターの使い方も知らない。

とにかく何も知らない…。


TVゲームだけは分るらしい。


この子は高校卒業するまでに一体何を学んで生きてきたのだろうかと不思議に思う。




そんな新人君に仕事を教えるのですが、教えた人はことごとく「もう無理」と悲鳴をあげる。みんな口をそろえてもう嫌だと言う。それほど覚えが悪い…。


巡り巡ってそんな彼が私のもとへ預けられ、今度は私が教育係ということに。








たしかに覚えも悪けりゃ、行動も遅い…。

そんなことも分からんのか!と言いたくなるが、よく思えばこの考えはちょっとおかしい。


自分だって今の仕事を覚えるのに何年もかかっている。


それを高卒の新人君がいきなり出来るわけがない。

教えるには段階を踏んで一歩ずつやらんといかん。




教育には「待つ」ことが必要らしい。


相手が腹の底で理解できるまで辛抱して待たねばならん。

一つ理解できて初めて次に進める。


言わずとも覚えの良いヤツは放っておいても勝手に育つ。



ただ、出来の悪いヤツは時間がかかる。


桃栗三年柿八年という言葉もある。


物事には時間が掛かる。



待たされる方も修行の身である。





「桃栗三年柿八年、達磨は九年、俺は一生」





新人君よ、待ってるぞ。





では、また。





にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村