2020年10月29日木曜日

足元が語る盆栽の味わい~作りと育ち

こんにちは、盆栽なんごくです。 



盆栽は足元で語る」というお話。



樹の見どころは色々とあります。

その中でも足元は重要な見どころの一つです。



こちらでもお話しましたが、「立ち上がり」の部分ですね。


立ち上がりとは地表から幹筋(一の枝)にかけての部分。


この部分は樹がどうやって作られて、どれくらいの歳月が経っているかを物語るところです。

苗木のころに針金で曲を付けられたものが何年、何十年と経って立ち上がりを作り上げていきます。




「作られた過程」と「育ち」を教えてくれるんですね



この樹は地表に近いところと幹の色が違います。接ぎ木で作られたものでしょう。


枝ぶりは変えられますが、立ち上がりは変わらないところです


その樹の個性そのものですね。





根が放射状に発達して広がっている姿が理想とされますが(八方根張り)、地表に出た根の一部も古さが出てくると、それだけで十分味が出てくるものです。

この黒松の根張りは良いとは言えないかもしれませんが、黒松らしい皮が出て古さを物語っています

樹皮からすると種から育てて20年から30年くらいでしょうか。



このように、足元の立ち上がりを見るとその盆栽の歴史が垣間見えてきます


お店や展示会などで盆栽を見る機会があったら足元をじっくりと見てみましょう。




「この太さ、この古さなら樹齢○○年くらいですかね…」


なんて言おうものなら


「おぬし、やるな…」


となること請け合いです。





では、また。



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