「そのままでよい」と盆栽は説く

 こんにちは、盆栽なんごくです。

自分というのは変わろうと思ってもなかなか変われないものです。

世間に流され人波にもまれ行きつく先は見えず。

と、重たい話ですが…。

しかし、盆栽曰く「そのままでよい」のだそうです。

盆栽はたしかに仕立てられるものですから、作りようによっては姿形は変えられるもの。

ただ、変えられない部分もあります。

「根張り（ねばり）」と呼ばれる根の部分、そして「立ち上がり」という地上部からの幹模様。この二点はどう頑張っても簡単に変えられないのです。

どんな銘木と呼ばれる樹でも根張りと立ち上がりは変えられません。

ということは、欠点を見るのではなく、長所を見て作られているということですね。

銘木でなくとも自分で気に入った幹模様があれば、その長所を活かしましょう。そうすれば一本ずつ違った個性を持つ樹ができます。

人間でも根っこの部分は簡単には変わりません。

盆栽が長所を活かして作られているというのであれば、自分自身も長所を見つけてそこを伸ばせばいい。

根っこを否定すれば、自分を否定することになります。それよりも良い部分を見ようじゃないかと盆栽は教えてくれます。

自分を無理やり変える必要もなく、「そのままでよい」ということですね。

さて、私の長所は…（なんだっけ？…笑）。

では、また。