こんにちは、盆栽なんごくの松浦です。
いかがお過ごしでしょうか。(^▽^)/
今日も素晴らしい一日であります。
体調を崩してダウンしております…。
喉が変だなぁ、黄砂のせいかな、なんて思ってたら38度まで発熱してしまいました…。
近くのクリニックで検査してもらって、コロナとインフルは陰性。ただの風邪です。
覚えている限りでは、去年の今頃からずっと休みなくここまで来れたのですが、急に体調を崩してしまいました。季節の変わり目、気のゆるみでしょうかね(;^_^A
・・・
さて、今日の一冊。
「やりがいのある仕事」という幻想
森博嗣 著
朝日新聞社
2013年5月30日
やりがいを求める方には身も蓋もないタイトルです…。ただ、内容は面白かったですよ。
本自体は随筆のような感じなのですが、後半にQ&Aが載っていましたので、その部分を少しご紹介しましょう。
Q(質問)の部分は一般の方からの質問で、A(答え)が作者の回答という様式になっています。
”「一言で言えば、仕事に対して希望が持てないということです。何をしてもうまくいきません。初めの頃は、自分なりにチャレンジしたつもりなのですが、すっかり疲れてしまいました。続けていく勇気も消えました…。」”
A.
”これは相談でもなく質問でもなく、自分の現状を抽象的に分析しているものだ。その分析はたぶん正しい。問題がどこにあるのかは明らかで、最初に抱いた夢や希望が非現実的だったということ。希望を持って仕事に取り組むという幻想を持っていた。そんな希望や夢が誰にも必ずある、と思い込んでいたのだ。誰かが騙したというよりも自分で自分を騙していたと言える。...(中略)人生の生き甲斐を仕事の中に見つける必要はどこにもない。もちろん仕事に見つけることもできるかもしれない。それと同じように仕事以外にも見つけられる。好きなことをどこかで見つければよい。どうして仕事の中にそれを探そうとするのか自問してみよう。”
Q. 人に頭を下げるのに疲れた
”「仕事では、とにかく頭を下げてばかりで、本当に嫌になります。社内でも社外でもぺこぺこすることに疲れました。もっと堂々と胸を張って強く生きていくにはどうしたら良いでしょうか?」”
A.
”胸を張って強く生きるというのは、あなたが今していることだ、と僕は思う。”
これは実に素晴らしい回答です。
Q. 職場が殺伐としています
”「職場が息苦しいです。...職場を朗らかで楽しい場にするにはどうしたら良いでしょうか?」”
A.
”仕事というのは成果を問うものだ。これが殺伐としていると感じるのも素直な感覚で、そのとおり仕事というのは殺伐としている。”
”同じことを大学受験で血眼になっている予備校生たちに言ってみると良い。「成果主義で、みんな自分のことでいっぱいいっぱいに見えるが、もっと朗らかで楽しい予備校にするにはどうすれば良いですか?」と尋ねてみよう。たぶん「煩い(うるさい)から帰ってくれ」と全員から言われるだろう。”
この予備校生の話はちょっと笑ってしまった。その通りです。
たしかに和気あいあいとした職場って理想ですよね。
私自身の話をすると、私は何回も転職しています。最初の仕事はアメリカ国内の日系企業での通訳の仕事。技術派遣という形だったので一か所で数か月働いて、さらに別の場所に移動してまた数か月働くという転々とした生活でした。日本に帰ってからも1年とか2年くらいで会社を変わって、うろうろしました。
今考えてみれば、和気あいあいとした職場は一つもなかったように思います(笑)
ホントです。
製造業での経験が多いので、その業種の職場しか知らないのですが、納期管理や品質管理などやることたくさんあって、みんなで楽しくなんて言っている暇ないです。品質ばかり見ていると納期に間に合わないし、納期ばかり気にしていると製造工程がおろそかになって品質が落ちるし。そんなことの繰り返しで、上司にいろいろ言われて、他部署に頭下げて、お客に頭下げて…そんなことばかりですよ。
たまに仕事が終わってから居酒屋に集まることはありましたが、職場でそんな雰囲気になることはなかったように思います。もっとも、飲み会の席のノリで仕事してたら怒られるでしょうね(;^ω^)
まあ、とりあえず目の前の仕事を一つずつ片づけていきましょう💪
著者の森博嗣さんという方、もともとは理系の工学博士です。
1996年に「すべてがFになる」という小説で作家デビューされたそうです。
その後、現在までに小説や随筆をかなり多く発表しています。
興味ある方はチェックしてみて下さいね。
今日もお天道様に感謝です。
では、また。(^^)/~~~
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