「枯らすな、長く持っておけ」
初めての一鉢を買った時に言われた言葉。
盆栽の価値を上げるには…。
「持ち込み」です。
「長い年月保持して、きちんと管理している」という意味です。
その状態が長ければ、
「持ち込みの古い樹」という表現になります。
盆栽で一番大切なのは古さです。
幹肌が荒れてきて古さが現れると
古色(こしょく)を帯びるという表現をします。
古さが大事だということは、樹齢何十年という樹は値段も高くなります。
その何十年の間、誰かが管理して状態を維持していたからこそ価値があります。
盆栽が高価であるということは、その年月への対価ということです。時間を買っているわけですね。
たとえ樹齢50年の樹が何万円という値段でも、その50年を買えると考えればそう高くないという風にも考えられます。
逆に考えれば、あなたの持ち込みが長ければ比例して価値も上がります。
お手元にある盆裁は今何年目でしょうか。
お安く買ったミニ盆栽でも構いません。
維持して長く持つことです。
盆栽を持っていない方でも、手にしたその日から持ち込みの価値を作れます。
最近ではボサボサの樹を短時間で盆栽に仕立てるパフォーマンスが見られます。あれはプロの仕事の一つですが、そのプロでも皆同じことを言います。
「持ち込んでこそ盆栽である」
毎日水をやり、維持していくことこそ一番大事なんですね。
何気ない管理が実は価値を生んでいるのです。
「枯らすな、長く持っておけ」
この言葉は覚えておきたいですね。
では、また。

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