2020年10月20日火曜日

1年に2回の芽切りをした結果…

こんにちは、盆栽なんごくです。 



黒松くんのお話。


黒松と言えば「芽切り」作業がありますね。
6月から7月ごろにかけて新しい新芽を元から切る方法。

そこから2番芽が吹いて、秋ごろには短葉になるという黒松ならではの剪定作業。



それを春に1回、夏に1回と分けて行ってみました。


こちらは4月ごろの黒松。ミドリも伸びて元気です。
普通は夏に切るのですが、これを4月に切ってしまいます。

*樹勢の弱い樹にはやらないで下さいね…。




それから3ヶ月ほど経つと2番芽が順調に伸びてきます。春に切ってしまうとさすがに短葉にはならないですね。この写真は8月ですからこれからまだまだ伸びていこうというところです。
せっかく伸びた2番芽ですが、これをさらに切ります。

この場合は新芽の元から切るのではなく、新芽の葉を2枚~3枚だけ残して先端を切ります。いわゆる「中芽切り」ですね。



当年に伸びた新梢を切っても芽吹かないと言われていますが、どうでしょうか…。




さらに2か月がたち10月の様子。
長い葉に混じって短い芽が見えますね。

どうやら中芽切りしたときに残した葉の根元から吹いてきたようです。



葉元から2芽出てきていますね。どうやら2回目の芽切りも成功したようです。




が…、もう1本の方は新芽が出ていません。
この時期に出てこなければ、今年は出てこないと思います。
こうなると葉元から出てくるのは来年になりますね。さらに来年は古葉を取るだけで通常の芽切りは出来なくなります(新芽を切ると芽吹いてくる元葉がないので…)。




急ぐ必要がなければ通常の芽切りだけで充分かもしれませんね。芽吹いて来ないことも考えるとリスクもあります。


この方法は樹勢の良い若木に特化したやり方かもしれません。





ということで、1年に2回芽切りの結果でした。







 では、また。



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