「黒松は葉抜きが重要」というお話。
葉すぐりとか葉透かしとも言います。
黒松は樹勢が強いので先端にエネルギーが集中します。下枝にはおこぼれくらいしか来ないんですね。
そのエネルギーを分散させるのが葉抜きです。本来、樹木は生きていくために一定量の葉を付けていますが、その葉が抜かれてしまうと危機を感じるわけですね。そして何をするかというと、頑張って芽を出すということです。
新芽の付け根には数枚しか残されていません。
この間延びした部分も葉があったのですが、先端部とフトコロ以外ほとんど抜かれてます。
一方こちらは葉抜きをしなかった黒松くん。
去年葉は全部残してあります。
先端の数枚は新芽を活かしておくため。
フトコロに残した葉は、「そこから芽吹いて来い!」ということです。
葉を残した部分はちゃんと芽吹いてきたようですね。
長い枝は最終的に切り落とします。太らせるための犠牲枝と同じです。それからフトコロの小さな芽で作っていくという魂胆です。去年葉は全部残してあります。
葉を全部残してあるということは、この樹の立場からすると、「新芽を頑張って芽吹かせる必要はない」ということになります。
よって、フトコロには新しい芽はありません…。
こうなると今ある枝だけで何とか作っていくしかないということですね。
こうなると今ある枝だけで何とか作っていくしかないということですね。
冬の作業の成果がこうやって出てきます。
すぐに答えが出ないのが盆栽ですが、、、
ゆっくりコツコツと、です。
では、また。

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