2021年2月10日水曜日

今年の接ぎ木は九重五葉松からスタート

こんにちは、盆栽なんごくです。 



早春は接ぎ木の季節。


まだ寒い時期ですが盆栽人は寒い時に休んではイケナイのです


去年、九重五葉松の種木を入手したのでそれを使って接ぎ木です。




まずは実生2年生(3年生かな?)の黒松を用意。
五葉松を接ぐのですから五葉松の台木が一番良いですが、五葉松が手に入りません…
とくに実生5年生くらいの台木は自分で実生しないと市場にあまり出回りませんね。

買ってもいいのですが、高い…。



九重の枝を用意します。
活きの良いヤツを選びましょう。
穂木の根元をカッターやナイフでカット。
反対側も同じようにカットしておきます。

真ん中にある白い部分が木質部、緑色に見えるところが形成層です
形成層にカルスが発生して台木とつながるわけですね



台木の根元に一刀入れます。
浅すぎないように気を付けましょう。




台木にも形成層が見えるので穂木の形成層と合わせるようにします
台木が太い場合は右か左のどちらかに寄せて挟むことになります。



接ぎ木テープでぐるぐる巻き。
テープはニューメデールを使っています。伸縮性があり便利です。かなり伸びるので一巻きを使うのに一生かかるのではないかと思うほど経済的なアイデア商品です。
台木を抑制するため、根を切ったり新芽を切ったりすることもあるようですが、今年はこのまま行ってみましょう。

樹勢が強い方がカルスの形成も早いはずです。

正解かどうかは5月頃に樹が教えてくれます




ビニル袋を被せて終わり。
袋の代わりに穂木の葉を接ぎ木テープで覆うやり方もあります。
ビニル袋でも接ぎ木テープで覆う方法でも成功率は変わらないような気がします。

以前は穂木にミズゴケを巻いていたのですが、水分が多すぎて穂木が腐ってしまうことがありました。ある程度の水分は必要ですがべちゃべちゃな状態が続くのは良くないかと。



接ぎ木は様々は書籍に載っており、一様に「接いだ後の管理が大切」と述べています。

刺激を与えすぎないこと、動かし過ぎないこと、半日陰で管理の事、云々…。


成功率を上げるにはやはり数をこなして、自分なりの方法を見つけることですね。


まずは実践してみましょう!



では、また。





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